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さまざまな分野で日本も動き出す一年になると思います。それを象徴するひとつが電子書籍だと思います。電子書籍元年ということでしょうが、米国はすでに電子書籍が急速に普及し、「本格化」しはじめたはじめています。
昨年のクリスマス商戦では、アマゾンの電子書籍リーダーKindleや電子書籍の売上げが好調で、売上げの記録を塗り替えたとか。

一方で、米国の書籍チェーンは大変なことになっています。電子書籍リーダーNOOKを持つ書籍チェーントップのバーンズ&ノーブルも、2010年5月期決算では、売上げは前期から13.4%増と伸ばしたものの、営業利益はほぼ半分に落としていました。
第二位の大手ボーダーズは、財政難に陥り、昨年末に一部の出版社への支払いが遅れていることを明らかにしたと報じられています。
ビジネス・企業 / 米書籍販売ボーダーズ、出版社への支払い遅延 / The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com : 
 
バーンズ&ノーブルは、ボーダーズが、ヘッジファンドのパーシングと共同でバーンズ買収案を提示する可能性があるとされていますが、そのバーンズ&ノーブルも四半期決算の推移を見ると、昨年のクリスマス商戦以外は赤字が続いており、果たしてその余力があるのでしょうか。
書店
日本の書店は、書籍を買取る米国と違い、日本は返本ができる、ターミナルなど通勤や通学路にも店舗があるなど状況は異なるとはいえ、電子書籍の影響を受けることは間違いなく、先行する米国の状況を学んで、手を打っていくことが求められてきます。
紙の書籍であることが価値を持つもの以外は、電子書籍のほうがはるかにユーザーの利便性が高いだけに、電子書籍のリーダーと出版体制が整ってくれば、普及は速いのではないでしょうか。本年にも電子書籍が飛躍的に増えてくることを期待します。
そういえば、書籍はギフト需要が結構大きいと思いますが、電子書籍リーダーも、電子書籍そのものもギフト需要を意識したしくみがあれば面白いですね。
とくに加齢によって視力が落ちてくるほど、明るい画面で読書できる電子書籍の利点は大きく、うまく訴求すれば、デジタルフォトフレームの普及がそうだったように、父の日、母の日などのギフトによって高齢層にも普及していくことが期待できます。アマゾンが昨年のクリスマス商戦にむけて電子書籍をギフトで贈ることができるようにしたようですが。
 
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