人気ブログランキングへ

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティングコトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング
著者:西内啓
ぱる出版(2010-12-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

献本ありがとうございました。「コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング」は、「もしドラ(もし高校野球部の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら)」と同じように、物語を通して、コトラーの教えが学べる本です。

バンドをやっている主人公の女子大生志村絢が、夢を膨らませ、人生ではじめてのライブに望んで、その幕が開くと知人の数名しかいなかったという挫折から始まります。その女子大生志村絢が、主人公が通う大学のマーケティングの先生である碇八千代のアドバイスを受けながら、自らのバンドのマーケティングを考え、計画し、実行していきます。
 
この本が、売れることを目指しているのなら、『もしドラ』と類似しているアプローチであることは気になるところです。しかし、この本の目指しているのが、コトラーのマーケティングの考え方に触れたり、ビジネスに限らずマーケティングの発想がいかに役立つのかに気づいたり、またマーケティングを好きになる人がひとりでも多く増え、それぞれの活動に生かしてもらうことであれば、充分に成功している一冊だと思います。
 
章立てが、マーケティングを考えるフレームに沿っていて、読めば、おそらくマーケティングの考えの組み立てかたが自然と頭のなかにはいってくると思います。
第一章 ビジョンとミッション 
〜なぜ、なにをしたいのか
第二章 現状分析
〜強み、弱み、チャンス、ピンチ、ライバルについて
第三章 ターゲットオーディエンス
〜向き合う相手はいったい「誰」なのか。
第四章 ポジショニング
〜どう差別化して、何に見られたいのか。
第五章 4つのPのマーケティングミックス
〜なにを、どう、社会にもたらすのか。
第六章 実施計画とマネジメント
〜いつ、誰が、何を、いくらかけてやるのか。
第七章 実行と評価
〜どう世界を幸せにしたいのか
書き写していると、まるでマーケティングの研修用のパワーポイントを編集しているように錯覚してしまうほど、基本的な構成です。

この本がオススメできるのは、ハウツー本や、その時々のトレンドを追ったビジネス書とはひと味もふた味も違っていて、マーケティングでもっとも大切なマーケティング・マインドが伝わってくることです。
主人公志村絢のアドバイザーとなる大学でのマーケティングの先生である碇八千代との会話のなかで、マーケティング・マインドの大切さを説くシーンが随所にでてきます。
たとえば志村絢がもっとも基本となる戦略の定義となるポジショニングを、碇八千代にプレゼンする際の二人のやりとりです。
「そのブランドが成功するかどうか、スタート地点が間違っていたらコケるのは間違いないしね」
「そんなぁ・・・」
「大丈夫、あなたがそれだけナーバスになれるの、きっとあなたがそれだけマーケティングに情熱を注ぎこめている証拠よ。そして良いマーケッターに一番必要なのは情熱だって、コトラーもわざわざ本に書いていたりするんだから」
「コトラーが?」
「そうよ。人生を喜び、人生に熱中し、人を幸せにすることに喜びを感じわれることがマーケッターのいちばん重要な才能なの」
「そっかぁ・・:」
西内氏と福吉氏の共著ですが、おふたりともビジネスのソーシャルマーケティングを専門としている方で、ソーシャル・マーケティングに携わっている人たち、またソーシャル・マーケティングに関わることを目指している人たちのために書かれているとしても、むしろビジネスの世界の人たちが、基本に立ち返ってみるいいビタミン剤になるのではないかとも思います。
そしてこの一冊でコトラーに興味をもたれたら、次は、『コトラーのマーケティング・コンセプト』を読んでご覧になってはいかがでしょうか。


応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ


コトラーのマーケティング・コンセプトコトラーのマーケティング・コンセプト
著者:フィリップ・コトラー
東洋経済新報社(2003-05-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
 
[PR]
マーケティングになにが問われてきているのか、また発想の転換のヒントを事例をまじえて解説する
有料メールマガジン
大西宏のマーケティ ング発想塾(毎週月曜日発行840円/月) 

購読お申し込みはこちらから。 
 
営業力パワーアップSFA。「アクションコックピット」
グループウェア無料キャンペーン実施中
アクションコックピット