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いまビジネスの世界で起こってきているもっとも重要な変化は、境界がなくなってきていることです。いわゆるボーダレスの時代です。
ボーダレスというと、市場やビジネスのグローバル化がまっさきに浮かんでくると思いますが、境界が崩れてきているのはなにも国境だけではありません。ビジネスのタテ、ヨコの境界も崩れてはじめてきています。
タテの境界とはビジネスのプロセスです。従来なら、製造業、卸、流通業など業態の境界線がはっきりしており、プロセスを分業していたのですが、いまや、ユニクロでも、H&Mでも、IKEAでも、ニトリでもいったい製造業なのか、流通業なのかの境界は意味をなしていません。
日本の場合はスーパーやコンビニのプライベートブランドは、欧米に比べるとまだ未発達ですが、それでも、徐々に質、量ともに伸びてきています。逆に農業の生産者が消費者に直接販売する、製造業がネットを通して直接販売するということも起こってきています。
スマートフォンや電子書籍リーダーでも、ハードを製造するだけでは利益がでないために、製造業という垣根を超えて、アプリや書籍などのコンテンツを販売するプラットフォームを抑えることができるかどうかにビジネスの比重は移ってきています。
これは、業界の話だけでなく、消費もそうです。惣菜は、外食と内食の境界を崩してきました。IKEAの家具はノックダウンですが、従来なら完成品で販売が常識だった家具を、購入した消費者が組み立てる世界を持ち込みました。ガソリンスタンドもいまやセルフがあたりまえになりました。
ヨコの境界も怪しくなっています。カテゴリー間での競争が激しく起こっています。アップルは、見事に携帯とパソコンの境界を崩し、iPhoneで成功しました。そして、アップルもグーグルも、デスクとリビング、パソコンとテレビの境界を崩そうとしはじめています。
そもそもイノベーションは、なにか新しい技術が生まれてくることだけではなく、新しい技術や新しいビジネスの発想で、境界を破壊することであり、境界を破壊することで、それぞれが分けあっていた市場を吸収することにほかなりません。
ようやく日本の企業も、同じ業界のなかだけではなく、業界と業界、カテゴリーとカテゴリーの間の競争があり、その競争に勝たなければ、成長は望めないこと、また工業化の時代につくられた境界を越えようという動きが始まってきたようにも感じますが、まだまだ緒についたばかりです。
境界、つまりカテゴリーを超えることがいかに重要な現代のビジネスの課題であり、そのためにはどのような発想が必要かは、メルマガで連載していますので、ご関心のある方はそちらでお読みください。
ブログ「それゆけカナモリさん」で人気のある金森さんが、INSIGHT NOWで、「電通イーマーケティングワン」が行なった調査結果で、マーケッターが感じている閉塞感をとりあげていらっしゃいます。
そういった現代の閉塞感を破るためにも、境界を超えるイノベーションやマーケティングが鍵になってくると思います。いちど、自社のビジネスで、なにか限界を感じたときには、ビジネスの常識として固定化されているカテゴリーの概念を疑ってみることからはじめることをオススメします。
 
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