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このシーズンになると、いつもは閑静な住宅街も、イルミネーションで華やかに飾られます。

しかも年々、競い合っているかのようにエスカレートしている住宅もなかにはあります。このイルミネーションをプロのカメラマンに頼んで写真におさめる家庭もあるとか。

おそらく1990年の後半ぐらいからの流行だと思いますが、いつのまにか、クリスマスになるとイルミネーションで住宅を飾ることが、日本の季節の風景にもなり、そんな住宅街を訪れるツアーすらあるようです。

オフィスの最寄り駅の近くの公園も、イルミネーションで飾り付けられるます。毎年、イルミネーションが付け加えられてきているようで、年々派手さをましてきています。発光ダイオードの色の種類が増えたからだとは思いますが。青色ダイオードの誕生とも関係しているのでしょう。

全国各地の大型商業施設も、公共施設などでも光の効果をうまく生かして、幻想的な世界をつくりだすところが増え、人気の高いイルミネーション・スポットが生まれてきています。

街中が光の芸術で飾られる神戸のルミナリエもはじまりました。しかし不景気で企業からの寄付が激減し、ボランティアの人たちで集める募金でやっと支えられているようです。
善意で輝く神戸ルミナリエ 企業協賛半減、活路は100円募金

さて、日本の住宅街のクリスマス・イルミネーションはほんとうに華やかで豪華です。以前、ちょうどクリスマスの頃にロンドンに仕事ででかけ、現地のデザイナーのご家庭に招待してもらったことがあるのですが、ロンドンの街も、住宅街も、イルミネーションで飾りつけられますが、日本のような派手な彩りはありません。
聞いた話ですが、毎年華やかで豪華なクリスマス・イルミネーションをしているお宅で、英国に留学していた娘さんが戻ってきたとたんに、イルミネーションがシックなものに一変したとか。

なぜ、そんな違いがでてくるのでしょう。きっとクリスマスが、キリスト教の国では宗教行事であり、日本ではお祭りだからではないでしょうか。日本の祭りは、華やかで派手です。ねぶた祭りなんかは典型です。山車でも、神輿でも豪華さを競いあう伝統があるように思います。

もうひとつは、日本は子供たちに夢を感じさせたいということもあるのでしょう。サンタさんがトナカイでやってくるメルヘンを、お家をまるごとテーマパークにして演出し、子供たちに夢をあたえようということかと。

しかし、行き過ぎだというのもなかにはあります。ある高級住宅街を通り過ぎたときに、イルミネーションでひときわ目立つ大豪邸がありました。あまりにも大豪邸で、イルミネーションの派手さが手伝って、こんなところにラブホテルができたのかと錯覚させられました。

イルミネーションで派手だというのでは、大阪の「スーパー玉出」。ご存知ですか。「玉出」というとパチンコ屋さんのようですがれっきとしたテレビCMまでやっているスーパーです。激安を訴え、エキサイティングな演出を店内、店外のイルミネーションでやっています。この派手さ、というかど派手さは、店に行って体験しないとなかなか伝わりません。

イルミネーションで飾ると、その家の雰囲気が伝わってきます。できれば派手派手でなく、ほのぼのとした演出で、通る人の心もなごませるものであってほしいですね。

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