人気ブログランキングへ

尖閣のビデオ、さらにウィキリークスなど情報漏洩が問題になっていますが、中国では、健康教育研究所の元所長が、中国で増加してきているHIV感染は、政府が宣伝している麻薬や性行為によるものではなく、90年代半ばに政府が推進してきた「血漿経済」によるものだという胡錦濤主席あての公開書簡をインターネットで発表したそうです。この元所長の陳氏は78歳の高齢であり、また肝臓がんを患っていることもあって思い切った行動にでたのでしょう。
中国当局「報告」のエイズ死者6.8万人 政府高官、胡主席に公開書(大紀元)

「血漿経済」とは、製薬会社が必要とする血漿を、血液の売買で確保することを進める政策ですが、問題は採血を委託された業者が、なんの検査もせず、また消毒もしない注射針で、つぎつぎにずさんな採血を行なったために、HIVが感染していったというのです。貧困な地方で村の全員が血を売ったそうで、全員がHIVに感染していてしまったところまであるそうです。

中国政府の公式発表では、今年10月末までに報告されたHIV感染者は、累計で37万人以上で、うち13万人以上が発症、6.8万人以上が死亡したということですが、日本の総務省統計局が発表している2007年のWHOのデータでは、中国のHIV感染による死亡者数は3.9万人だったので急増していることがわかります。かなり深刻な事態となりつつあるようです。

2007年のデータでは、中国は推定感染者数で国別で13位、死亡者数で10位となっています。しかし、たとえ人口が多いとはいえ、このデータから見ると、死亡者数6.8万人は、中国での感染症による死亡者数でトップであり、HIVの悲劇が伝えられているサハラ以南のアフリカ諸国に近いということです。

感染者数国別ランキング
2007年のHIV感染状況(WHO)から作成
HIV

しかも、現在アメリカに亡命している「中国民間エイズ感染支援の第一人者」と称される医師・高耀潔氏は、中国のHIV感染者数は70万人どころか、1000万人に達しているとの見解を示しているとか。
中国エイズ禍と役人腐敗を執筆し続ける女医・高耀潔さん

医療のレベル差があるとしても、アメリカが感染数120万人で死亡者数が2.2万人ということから見ると、誇張された数字ではないようにも感じます。もし、このHIV感染が高耀潔氏の見解のように、1000万人に達していたとすると、世界でトップの感染者を持つ国だということです。「血漿経済」が90年半ばからどの期間まで進められたのか、現在もそうなのかにもよりますが、感染から発症までの潜伏期間が数ヶ月〜10年程度とすると、死亡者数もさらに増加してくることも十分考えられます。

所得の格差の拡大、内陸部での大学生の就職難、物価の高騰などの生活にかかわる不満に加え、HIV感染問題がさらに深刻化すると、中国の大きな不安定要素のひとつとして響いてくるのではないかと感じます。

応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ

[PR]
マーケティングになにが問われてきていること、また発想の転換のヒントを事例を交えて解説する
有料メールマガジン
大西宏のマーケティ ング発想塾(毎週月曜日発行840円/月)

購読お申し込みはこちらから

低価格を実現した営業力パワーアップSFA。
高機能で使いやすい「アクションコックピット」
アクションコックピット