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アップルと、NEWS CORP社のプロジェクトで、iPadにむけた新聞”The Dairy”がまもなくベータ版でスタートし、来年から本格的に展開が始まります。

ギズモード・ジャパンが「その手できたか! ジョブズ、世界初のiPad専用の日刊新聞創刊でメディア王と提携...」と記事タイトルをつけたように、サプライズです。

しかし、本当に驚くべきはその価格です。

1週間99セントで1ヶ月の購読料が4.25ドル

この価格で本気度がうかがえます。

為替レートではなく、実感として比較しやすい「ビッグマック指数」、つまりいくらの価格でマクドナルドのビッグマックを買えるかで見たレートでは、

1週間の購読料が85円程度、月額では364円なのです。

日本の有料版を比較するとその安さが際立っていることがわかります。日経は変則的な値付であり、電子版単独の月額購読料が4000円で、宅配で新聞を購読していればプラス1000円です。iPadで見る『産経新聞HD』は30日で購読料が1500円。ちなみにウォールストリートジャーナル日本語版は、1ヶ月契約だと1980円で、年間契約すれば1ヶ月1380円で、いかに破格値かがおわかりいただけると思います。

もちろん記事内容がどれぐらい充実しているかによって価値は変わるのですが、マイコミジャーナルの記事では、「すでにNew York Postの編集者をはじめとする各方面の著名人を多数引き抜いた100人体制のスタッフを組織しており、新メディア攻略に向けた準備を着々と進めているようだ」と伝えられています。
iPad日刊紙「The Daily」登場か - News Corp.が100人体制の編集部を編成

新聞の電子版が高いのは、コスト積み上げ方式であり、想定される売れる価格から逆算した値付けがなされていないからでしょう。しかし、アップルとNEWS CORP社の連合軍が日本に上陸してきたら、日本のメディアにとっては脅威になってきます。紙の新聞の宅配を前提としたビジネスモデル、ネットはコスト積み上げというビジネスモデルはとことん破壊される可能性があります。

現代は情報が溢れている時代、つまり供給過多の時代です。また情報供給量が爆発的に増えてきています。グーグルのエリック・シュミットCEOによれば「2003年の1年間に作られた量と同じ量の情報が、今では各2日ごとに作られている」時代です。

情報の供給過多のなかで、情報で収益を取ることのハードルが、どんどん高くなってくるのは当然のことです。これだけ投資し、経費がかかったというコスト積み上げの価格が通じないことは、一般のビジネスと同じになってきます。

しかも、本当のことを言うと、とくに紙で購入しなくとも、無料のニュースで十分に足りる、それどころか、いずれかの分野に特化した無料のサイトのほうが中味が充実してきています。あとはごく一般の人にとってアクセスしやすいか、読みやすいかだけの問題です。

もう日本のメディアもそろそろ発想を変えるべき時代に来ているはずですが、発想の転換や自らの変革となると難しいのでしょうね。きっと黒船がやってくるまでは、変わらないのでしょう。

そういえば、NHKオンデマンドからお知らせのメールが来ていました。これまで通常105円、210円、315円であったオンデマンドの価格を12月から、「月額見放題パック」月額945円のサービスがスタートするようです。
一見は安くなったように感じますが、受信料を払っていることを考えると、まだまだ努力不足の感があります。なぜそうなるのでしょうか。電波にこだわり、生活の過ごし方が多様化した視聴者の本当のニーズを直視していないからに他なりません。

民放も同じことです。現在のビジネスモデルがいつまでも通じるわけがありません。視聴者の生活変化にあわせて、いつでも、「見たい番組が自由な時間に見ることができること」を目指した変革を自らの手で起こさない限り、視聴者の生活の変化やニーズの変化からはどんどん離れていきます。そして、時代にあっていないビジネスが斜陽化していくことは日の目を見るよりもあきらかです。

そろそろ日本のメディアも自らのマーケティングを真剣に考える時期に来ているのではないでしょうか。


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