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中国のインターネット人口も4億2千万を超え、飛び交う情報量が増えるにつれ、検閲し、消してまわるイタチごっこもやがてほころびるだろうとアゴラの記事で書きましたが、発言がどんどんタイムラインで流れるツイッターですでに検閲不可能な状況が生まれてきているようです。しかも共産党のプロパガンダがツイッターを利用しようにも誰もフォローしないので、情報コントロールもままならないとか。

国際交流基金の招きで東京大学の客員研究員として来日した中国のジャーナリストであり、中国でのトップツイッターでもある安替(アンチ)さんのシンポジウムでの発言の記事がそのことを、伝えてくれています。

ノーベル賞を受賞した劉暁波(リュウ・ギョウハ)さんの奥さんの劉霞(リュウ・カ)さんが、軟禁状態になり、一切外部との接触を遮断されたにもかかわず、警察官がiPadのことを知らずに放置し、劉霞さんがiPadでツイッターに置かれている状況をつぶやきつづけたそうです。
そのつぶやきが、数時間後、まずBBCの中国語サイトから流れ、それに続いて、フランスのラジオ局や日本のメディアも同様のニュースを報じたというエピソードには感心しました。

中国のインターネット事情についての情報は少なく、この記事は、とても参考になるのでご一読をおすすめします。

トップツイーター安替氏の視点 (1/7)(Business Media誠)


その記事の中でなるほどと思うことがありました。
Twitterは1つのツイートに、最長140字まで書き込むことができます。英語だと20ワードくらいしか書けないのですが、中国語や日本語だと伝えられる内容が(漢字などがあるために)英語の3倍くらいになります。
この違いは大きいですね。ネットレイティングスの調査では、今年の4月末で、日本のツイッターのユニークユーザー数は、PCだけで988万人、mixiの934万人を上回り、世界中のツイートで日本が占めるシェアもどんどん伸びてきているようですが、その大きな理由のひとつかもしれません。140文字の制限があっても伝わるということでしょうし、文字制限があるなかで表現する文化は日本や中国には文化としても向いているのではないかと感じます。その点、FaceBookなら140文字制限はなく、欧米でFaceBookが伸びるのも理解できます。

中国でのツイッターの利用実態はよくわかりませんが、安替さんの話では、まだアクティブユーザー数は5万人ぐらいだそうです。しかもユーザー数が増えたのは、アジアで人気の高い日本の女優の蒼井そらさん(@aoi_sola)の存在が大きいというのは微笑ましい限りです。ちなみにこの記事ではじめて蒼井そらさんを知ったことを告白しておきます。
今日のSola模様(蒼井そらさんのブログ)

中国でのツイッターの普及は、まだまだこれからだということでしょうが、はじめて中国で自由に発言できるメディアが生まれたという意味は大きいと思います。

それより気になったのは、欧米の大使館が、中国の先進的なネットユーザーと定期的に接触し情報収集をしているにもかかわらず、日本大使館はまったくやっていないそうです。いやはや遅れているというか、中国ではブロガーが記者になり、記者が新聞では書けないことをブログで記事にしているという事情を考えると、ちょっとびっくりしますね。


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