現代は、なにが商品やサービスの魅力なのか、またなにが商品やサービスの価値なのかが大きく変化しはじめた時代です。また、価値のどう伝わるのかも変化が起こってきています。
いずれにしても、売り手の発想や基準がしだいに通じなくなり、買い手としての消費者やユーザーの共感や納得をいかに掘り起こせるかで価値が決まってくる時代です。
さて、その典型的な成功例のひとつが、「伊賀の里のモクモク手づくりファーム」だと思います。先日もテレビで紹介されていました。以前に行ったことがあるのですが、実に不便なところにあるにもかかわらず、家族連れ、団体客で賑わい、お店はレジに列ができるほどでした。
いまでこそ47億円を売り上げるほどに成長したモクモク手づくりファームも、代表社長木村修理事が、一次産品だけを売っていては農業は駄目だ、加工品を売ればもっと利益になるという思いから、農協を辞め、ハムやソーセージづくりを始めた当初はまったく売れず、赤字経営が続いたそうです。
たまたま地元の小学生に行なった手作りウインナ教室が好評で、その教室を重ねるごとに、ハムやソーセージの違いが伝わり、その評判が広がって快進撃が始まったといいます。
体験を通してはじめて価値が伝わり、いったん伝わると口コミでどんどん広がっていったと木村理事は語っていらっしゃいましたが、まさに現代のビジネスの成功のヒントを感じました。
伊賀の里モクモク手づくりファーム
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