人気ブログランキングへ

r日本が特殊な進化を遂げるガラパゴス島でも、もし進化の速度が海外よりも速く、さらにその進化が世界に波及するのなら、なんら問題にはなりません。

実際、1980年代から1990年代にかけての日本の情報家電は、繊細で、高度な品質や機能を求める住民の住む日本というガラパゴス島で鍛えられたことで、品質と機能のイノベーションがつぎつぎに起こり、世界を席巻した時期もありました。

しかし今はどうでしょうか。大きなイノベーションが海外で起こっても、日本がスルーされることが目立ってきました。日本でイノベーションの普及が遅れるという現象が起こってきています。
だから日本ではイノベーションの動きを体験できず、そのダイナミックな変化に実感が持てません。このブログでなぜアップルやグーグルのことを取り上げることが多いのかと疑問を持つ人もいらっしゃるようですが、海外紙にくらべればまだ取り上げている頻度は少ないほうです。イノベーションがすぐにやってきたのはiPhoneぐらいでしょうか。

特殊なスタンダートで進化した携帯電話が、ガラパゴスだと揶揄されましたが、それは日本の通信市場が特殊であって、その規格を海外に普及させることをしなかったからでしょう。もしimodeが世界標準になっていたら、状況は全く違っていたはずです。

このガラパゴス島は、イノベーションを海外に普及させるパワーを失ったどころか、イノベーションが周回遅れでしか入ってこないローカル市場になりつつあり、それがさらにイノベーションを生みづらくしてきているという構図になりつつあるのではないかと思えます。

さて、SONYインターネットTVの画像を見ると、思わずため息がでるほどの美しさを感じます。4つのサイズが揃っていて、しかも、価格も現在日本国内で売られている大手ブランド製品よりも安い価格になっています。ネット接続できるブルーレイ専用デッキもお値段400ドル(3万円強)と魅力的です。この週末に米国で発売されますが、それが日本でいつ発売されるのかはわかりません。アップルTVも同様です。
世界初のGoogle TV採用HDTV「Sony Internet TV」に触ってみた!

米国ではタブレットPCの好調が伝えられています。このブログでも米国最大の家電小売店Bestbuyが、タブレットPCの売上が伸び、PCの売上を食い始めているとし、クリスマス商戦にむけて、PCやテレビ売り場を縮小後退させ、iPadなどのタブレットPCやアマゾンの電子書籍リーダーKindleなどを売り場を充実させるとしています。また世界最大の小売業であるウォルマートもiPadの販売を開始します。

しかし、日本ではどうでしょうか。BCNランキングでは、発売当初の人気が陰りはじめ、iPadでもっとも売れているWi-Fi 16GBタイプですら、10月にはいって、売れ筋ランキングで大きく落ちてきています。その差は、電子書籍が揃っているか、揃っていないかの違い以外に思いつく原因は見当たりません。

新しくできる重要な「デキルコト」が欠けていれば、それはPCを改善したものにすぎず、実用度からいえば、東芝のdynabook AZのほうが上回っているのではないかとも感じます。実際価格COMのユーザー評価も高いのですが、ほとんど話題になりませんでした。
それはPCの欠点を補う大きな改善ではあったものの、なにか魅力的な「デキルコト」が見当たらなかったからでしょう。
クラウドブックdynabook AZ


SONYのインターネットTVやアップルTV、またiPadの売れ行きの日米格差に共通するのは、日本というガラパゴスの本質的な産業の構造問題を浮き彫りにしていることです。日本には電子書籍はもう古くから存在します。ケータイ小説やアニメもあります。しかしコンテンツを供給する強力なリーダーがサービス業に存在しません。

映像もそうです。このところテレビの広告で、ケーブルテレビや光回線の会社からオンデマンド番組の広告が入るようになりました、ネットで映画も提供はされています。しかし、その市場を牽引する存在はというと見当たりません。

現在起こっているイノベーションは、情報通信革命にふさわしく、ハードとサービスとコンテンツが揃って起こってきているのですが、日本では役者が揃わないという状況になっています。ハードは開発できても、コンテンツ側、サービス側のイノベーションのリーダーがいないということです。だから「デキルコト」のイノベーションが起こりづらくなっています。

日本でも、やっと電子書籍を供給する動きがでてきましたが、それもこのままだと、アマゾンやアップルに出版の主導権をすべて奪われてしまうという危機感からやっと業界が動き出したという感があります。放送局はさらに保守的です。

これは今後を考えると致命的な構造欠陥になってきます。もし政府にできることがあるとすれば、電子教科書を促進するなどの政策で、コンテンツ側とサービス側の育成をはかることでしょうか。もうひとつは、規制緩和を進め、もう成熟期から衰退期にむかっているサービス産業の既得利権を剥いで、新規参入を促進していく、あるいは放送局や新聞社などで経営が行き詰まった企業の買収を容易にすることでしょうか。

景気対策が論じられていますが、イノベーションを起こす筋肉が弱っているところに、いくらカンフル剤とか、ビタミン剤を投与しても、一時的な効果しかないことは、過去をみればあきらかです。
むしろいずれ借金として残るそういった一時的な景気対策をうつことよりも、日本イでノベーションがどんどん生まれてくる健全なガラパゴス島になるために、なにをすればいいかの議論や努力が活発になることを期待します。


応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ

低価格を実現した営業力パワーアップSFA。
高機能で使いやすい「アクションコックピット」
アクションコックピット