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マイクロソフトが新OS「ウィンドウズフォーン7」を搭載したスマートフォンを9種発表しました。切り札は、マイクロソフトの「オフィス」を使って文書を閲覧・編集・共有ができることと、「Xbox 360」向けゲームを楽しむことでしょうか。その他の特徴はちょっと弱いと感じます。

成長するスマートフォン市場で、シェアを失ってきたマイクロソフトが巻き返しを狙って、反転攻勢にでた形です。発表した機種の多さ、また「世界30か国以上で60社以上の携帯通信事業者が販売する」というところにもその意気込みを感じますが、しかし、同時に、ふっとマイクロソフトは、いったい何を収益源にしようとしているのだろうかという疑問が湧いてきます。

確かに、マイクロソフトからすれば、スマートフォンやタブレットPCなどの成長市場で地位を失うと、従来のパソコン市場はもはや大きな成長は見込めず、下手をすると「オフィス」分野にも影響はでてきます。アウトルックとエクスチェンジもそうでしょう。検索のBingも、パソコンでしか利用されなくなります。

成長するインターネット市場ではさらに圧倒的だったIEのシェアもついに50%を切ってしまったようです。だから、成長市場での巻き返しは欠かせないのかもしれません。図は、調査会社statcounter.comが発表しているブラウザーの世界シェアですが、グーグルのchromeがシェアを伸ばすにしたがってIEがシェアを落としてきたことがわかります。

StatCounterGlobal

しかし、成長分野での確固としたポジションの復権をめざそうというのは理解できても、マイクロソフトはいったい何を収益源としようとしているのかが見えてこないのです。まさかXboxのゲームソフトからの収益を狙っているのでしょうか。

アップルやブラックベリーなどは、OSからハード、またアプリケーションのプラットフォームを垂直統合しており、シェアを上げることが収益増につながります。グーグルはOSを検索と広告市場を広げれば、広告収入を増やすことができます。マイクロソフトは、そのいずれにも該当しません。

パソコン市場では、マイクロソフトはOSの圧倒的なシェアがあり、そのライセンス料を収益源にすることができました。またアプリケーションも支配できました。しかし、スマートフォンやタブレットPCでは、オープンソースのグーグルがシェアで上回っている限り、マイクロソフトは「ウィンドウズフォーン7」を収益源にすることは困難です。

インドの無名の携帯電話メーカー数社が米インターネット検索大手グーグルの「アンドロイド」を搭載した低コスト機種を今後数カ月間に発売する計画が発表されていますが、OSが無料だからできることでしょう。


時代の大きな変化を感じるのは、OSの間で激しい競争がはじまっていることであり、その結果、OSの選択権が、ユーザーや川下に移ったことです。

パソコン時代はマイクロソフトが圧倒的なOSのシェアを持ち、アップルが小さく個性的に生き延び、一部の人たちにリナックスがあったのですが、ごく普通のユーザーが選択できるのはウィンドウズのバージョンアップするかどうかぐらいでした。

コンテンツやアプリを集積するプラットフォームにも変化が生じようとしています。アップルは強力なプラットフォームを築きましたが、グーグルの登場でその構図を変わろうとしています。アマゾンがグーグルのアプリを販売することを発表していますが、日本のスマートフォンを発売する各社も、それぞれが独自のプラットフォームを準備しています。こちらもユーザー選択肢が増えます。

市場がどんどん複雑化し、混沌としてきます。ますます誰が勝者になるのかが見えなくなってきているように感じます。逆に言えば、ユーザーのニーズをうまく掘り起こしたところが、メーカーであれ、プラットフォームを提供する企業であれ、またそこに乗せるアプリやシステムであれ、みんなにチャンスが巡ってきているということでしょう。


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