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変わる世界の小売業変わる世界の小売業
著者:ブレンダン スターンクィスト
新評論(2009-10-06)
販売元:Amazon.co.jp
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西友がウォルマートの完全子会社となったのは2008年4月で、看板がウォルマートに変わるのは時間の問題でしたが、10月に発行する独自のクレジットカードに「ウォルマート」のブランドを使うことが発表され、いよいよ「西友」から「ウォルマート」にブランド転換することが加速されそうです。

ウォルマートは、2009年の売上高がおよそ34兆円で、世界一巨大な流通業であるばかりか、昨年はついに売上高で世界最大の企業となりました。セブン&アイの売上高が5兆1千億円、イオンが5兆円なので、ほぼ7倍近い大きさです。しかも、営業利益率は5.9%と、セブンイレブンを抱えるセブン&アイの4.4%よりも高く、イオンの2.6%をはるかにしのいでいます。

収益性の違いは、主に物流などのシステムの問題、店舗オペレーションの効率性、情報システムのレベル、プライベートブランドの開発力によるものでしょうが、この収益力の差がじわじわと効いてくるのではないでしょうか。とくに日本の小売業は利益率の高いプライベートブランド開発力でかなり見劣りするのが気になるところです。

小売業は地域に根ざした産業であり、それぞれの国の文化に適応する必要もあって、国際化は比較的遅れました。ウォルマートでも、海外売上比率は25%程度ですが、今や国際化と国際競争が流通業の大きな流れとなってきています。

グローバル展開の難しさは、小売業ランキング第二位のカルフールが、日本から撤退し、またさらに東南アジア事業を売却する動きからも伺えます。その入札でイオンとTESCOが敗退したというニュースがでていました。

ウォルマートも、西友で一旦やめたチラシを復活したり、当初は、無理な標準化を推し進めたために棚に空きが目立ったということもありましたが、ようやく日本でのビジネスにもなじんできたのでしょう。小売業世界第三位のイギリスのTESCOも関東で「つるかめランド」と「TESCO」の両ブランドで上陸済みです。

さて、日本の小売業もアジアへの進出に急ですが、規模の拡大だけでなく、収益率の改善を同時に進めないと、足元を救われることになりかねませんね。

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