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日本振興銀行がついに破綻したことが報じられています。日本振興銀行は木村剛銀行といわれるように、日銀出身の木村さんが、小泉・竹中さん時代に異例の認可を受け、中小企業向けのミドルリスクの融資をするという趣旨で設立された銀行でした。

木村剛さんは、ブログ「ゴーロク」で多くの読者をお持ちでしたし、このブログからトラックバックをしていた時期もありましたが、日本振興銀行のさまざまな疑惑が報道されるようになって、君子危うきに近寄らずではありませんが、それ以降は、関わらないようにしていました。

日本振興銀行がどのようなことをやってきたかは、雑誌FACTAが幾度も取り上げていて、破綻することもすでの指摘されていたことで、時間の問題でした。

日本振興銀行は、高い利息で預金をかき集めていたわけですが、ペイオフ対象から外れる預金が案外少なかったというのは、事前に貯金が引き上げられていたということでしょうか。また参院選前に処理を行わなかったというのもなんらかの特別な配慮があったのかもしれません。

これまでのFACTAの記事によると、日本振興銀行は、さまざまな危ない手口をつかって延命をはかってきたようです。債権を握った上場企業、担保で得た株をもつ上場企業など利用し、組織化した死に体同然の企業をそれぞれの上場企業の傘下にいれ、負債を肩代わりさせるなどのカラクリもそのひとつです。

日本振興銀行傘下の上場企業のそれぞれが、順調な経営ならまだなんとかなったのかもしれませんが、赤字続きの経営で実質的には破綻状態だとすると、時限爆弾みたいなものでやがて帳尻があわなくなるのは当然のことです。さらにその決算ですら、経営実態はもっと厳しいものかもしれません。

才覚あふれる木村剛さんも金融の人であり、傘下の企業を立ち直らせる知恵もアイデアもなかったようで、生き延びるために、危ない道をまっしぐらに走ってしまったということでしょうか。傘下のカーチスは、社名がころころ変わっていますが、ライブドアオート時代には、堀江さんが自ら登場し、テレビCMでくるくる廻っていたことを思い出します。

それにしても、新聞の記事を見ると、ほとんど、ペイオフの話ばかりで、日本振興銀行がなぜ破綻にいたったのか、どのようなカラクリを使っていたのかの報道がほとんどないのですが、また特集でも組まれるのでしょうか。

さて、日本振興銀行の破綻によって、傘下の企業群は資金調達先や決算の付け替え先を失ったわけで、はたして経営の危機を乗り越えられるのでしょうか。まだまだ、この先に余波があるようにも感じます。

残念ながらFACTAの日本振興銀行に関する記事は、フリーコンテンツでないので、もっと詳しい話を知りたいという方は、FACTAを定期購読すれば、過去記事のアーカイブでご覧になれます。
総合情報誌FACTA online

マネーゲームも結構ですが、やはり新しい技術やビジネスのしくみ、新しいマーケティングを創造していこうというところに世の中の関心や意識が高まることを期待したいものです。

そういえば、昨日雑誌プレイボーイからアップルTVに関しての電話取材がありました。きっとTVは変わっていくものと思います。どう変わっていくかのシナリオを頭の中で描くと、いろいろな可能性を感じます。

インターネットTVに関しても、アップル帝国対グーグル連合軍の競い合いになりますが、グーグル連合軍の一員であるSONYが、アップルのようにまるでパソコン周辺機器のような価格でやることはメリットが薄く、ゲームをからめてくるのか、参入のメリットをつくる切り口が他にあるのか、はたまたサムスンがどのようなアプローチをしてくるのか、こちらはマーケティング・ゲームなので、じっくり楽しませてもらいます。


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