

著者:河上多恵子
販売元:ワック
発売日:2010-02-04
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河上多恵子さんが、働く若い女性に贈る77のアドバイスをまとめられた一冊です。献本ありがとうございました。
河上さんは、公務員、専業主婦、産経リビング社で「リビング新聞」編集長、「リビングくらしHOW研究所」所長などを経られ、現在は執筆や講演、また企業コンサルティングの会社を設立されたキャリア・ウーマンです。
キャリアが長いだけに、アドバイスもこなれています。
仕事や職場について疑問や悩みを感じたときに、年齢の近い上司や現役バリバリの人に相談しても、結局は、自分を磨け、頑張れ、強くなれという答えになってしまいがちです。その場では、ひとつひとつの言葉がカフェインのような効果となり、勇気や元気が湧いてきたように錯覚しても、また時間が経つにつれ、さらに迷いの深みにはまってしまうことは少なくありません。本当に悩みはじめた人にさらに努力を求めるというのは禁物という場合が多いのです。
むしろそんな時は、経験の幅の広い、ずっと年齢の上の人に悩みを聞いてもらうほうがいいように感じます。河上さんのこの一冊には、肩に力が入っておらず、働いてきた「お母さんの知恵」や、「仕事や職場の大人の常識」が詰まっていて、仕事や職場で悩みを感じる女性にとっては、いい「知恵袋」になりそうです。
河上さんのスタンスは、仕事は「続けなさい」です。序章の、「『自分磨き』の落とし穴」で、「続けていれば、あるとき、何かが弾けるのです。それが脱皮の自覚。つまり自分が磨かれたということです」というのはさまにそのとおりだと思います。
いろいろ相談を受ける立場になった管理職の人たちも、悩みを聞いたときに、こう言ってあげればいいというヒントになるのではないでしょうか。
特に男性の管理職の方で、若い女性の人を部下をもったときには、この一冊を読んでおくと心強いと思います。
昨今は、学生時代は男性よりも女性のほうが強く、女性主導型で生活してきたという人のほうが多いと思います。そんな女性も、就職し、職場に入ると、職場は男性社会というのが多くの現実で、それに馴染めなかったり、焦るということも多くなるというのも理解できます。そんな女性にどんなアドバイスをしてあげればいいかの参考にもなると思います。
女性の場合は、結婚か仕事か、出産か仕事か、育児か仕事かというように、男性よりも人生の選択の岐路に立たされる機会が多く、そのすべてを経験してきた河上さんの言葉は暖かく優しいのですが、それは芯が強いからだろうなと感じた一冊でした。
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