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米国のYahoo!は、グーグルに対抗するために自社の検索エンジンをやめ、マイクロソフトと提携し8月以降にBingに切り替えます。しかし、Yahoo!Japanがグーグルを選んだことが、ネット上で話題になるのは当然としても、日経新聞の「ヤフー・グーグル提携で競争損なうな」というずいぶん上から目線の社説は、なにを主張したいのかがよくわからないものでした。要は勝手なことをするなよということでしょうか。
ヤフー・グーグル提携で競争損なうな

ただ、日経は検索サイトへの広告の料金がオークションであることを理解していないとも思わせる部分があることが気になりましたが、いずれにしても、ユーザーにとっては、検索の裏で走るエンジンがなにであろうが関係ない話であり、影響はありません。

ヤフーが、より快適な画面作りなどのサービスを向上してくれれば、結構なことで、世界の検索エンジンがグーグル一社だけになってしまうというのなら大騒ぎする必要があるでしょうが、なにか問題があれば、ヤフーは再び検索エンジンを切り替えればいいだけのことです。

和製検索エンジンの開発の必要性を訴えても、たとえそれを開発したところで誰も利用しません。ビジネスチャンスがあるのなら、利用で57%もシェアを持っているヤフー・ジャパンも開発にチャレンジしていたでしょう。

それよりは、なぜ、米国のヤフーはマイクロソフトのBingを使うのに、ヤフージャパンは、採用しなかったのでしょう。
マイクロソフトは、indows7のヒットも手伝って、米国での検索シェアを上げてきていました。まだ6割のシェアを持つグーグルとの格差は大きいとはいえ、ヤフーと合わせれば30%を超え、勢いづいていました。
それだけに、日本の検索シェアで57%のトップの座をもつYahoo!をグーグルに奪われたショックは大きいのではないかと思えます。

なぜ、マイクロソフトが外れたのでしょうか。マイクロソフトがヤフー・ジャパンの足元を見た料金やその他の条件をつきつけたか、あるいはグーグルの方が有利な条件を出したのでしょうか。その線もありえるかもしれません。

しかし、素直に考えれば、ヤフー・ジャパンは、「検索エンジン」を売っているのではなく、「検索」というサービスを売っているのであり、利用できるサービスがユーザーにとってより便利で、魅力があがればいいだけのことです。しかもアウトソーシングしたほうが安くつくのなら、いうことはありません。
Yahoo!の検索エンジンがなくなることは、ヤフー・ジャパンにとっては、選択自由の絶好のチャンスとなったのではないかと思えます。

Bingがいかに精度や速度が優れていようとも、それは利用者側にはよくわからないことです。マイクロソフトが、ヤフー・ジャパンとグーグルとの提携を、独占禁止法違反の疑いがあるとクレームをつける気持ちはわかりますが、Bingがもっと新しい検索で得られるワクワクするような体験を開発してくれれば、ユーザーは必ず共感、また支持してくれ利用してくれるはずです。

グーグルなら最新のTwitterのつぶやきも検索結果にだせたり、期間設定ができたり、ワンダーホイールやタイムラインなどのツールが使えるという点での魅力があります。とくに携帯でもTwitterに注力しているソフトバンク・グループの一員としては、グーグルを選ぶというのが自然です。Bingの魅力とはなになのでしょうか。Bingの総合案内を見ても、その違いがわかりません。

さらに将来を見通して、どちらと近づきたいか、どちらと組む方がサービスの拡大やビジネスの成長につながりそうかを考えると、誰が考えても、やはりグーグルと組むということになりそうです。

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