就航から二ヶ月足らずで、茨城空港からのスカイマークの定期便撤退宣言を行ったことは、行政と格安航空会社の体質差を象徴する出来事でした。
しかし、定期便がゼロになる危機をむかえた県側が、ダイヤ変更の原因となった航空祭に関して、自衛隊側と調整を行ない、スカイマークのダイヤを優先する措置を行ったことで、一転、札幌便と名古屋便の追加運行が決まりました。県側にとってはとびきりの朗報となりました。
ギリギリまでコストを抑え、事業を組み立てている格安航空会社にとっては、条件変更はありえない話だったでしょうし、そういったことに疎い行政側とのギャップは、当然ありますが、スカイマークが強硬手段をとったことで、行政が動き、そのギャップを埋めたことはいい事例になったと思います。
まあ、舞台の裏で、国土交通省も動いたのかもしれませんが、まずは茨城空港が危機を乗りこえてよかったですね。
空港特別会計に踊り、怪しげな「需要予測」という作文によって乱造され、赤字を垂れ流している全国の空港ですが、それを、いまさら嘆いていてもしかたなく、どうすれば黒字化できるのかの知恵を絞り、逆転の発想を生むしかありません。そんな知恵を行政の人たちに期待することは無理があります。まして、結論ありきで作文するシンクタンクにも期待できません。
現実的な解決策ですが、とびきりの賞金額とか、成功報酬でも提示して、各地方自治体が空港利用促進のアイデア・コンペをやったらどうかと思います。中途半端な金額では、本気になる人はでてきません。強力なインセンティブをつけることが鍵になると思います。県内や日本だけでなく、広く中国や韓国などの海外からもアイデアを募ったらどうでしょう。
大阪商工会議所に、企業家ミュージアムがありますが、面白いことを発見できます。大阪の産業振興に寄与した人の多くが、県外から来た人たちだということです。つまりいい才能を持った人をどれだけ、外から取り込めるかで、活力は決まるわけで、そういった人材なり、知恵を集める、いいテーマかも知れません。行政は、そういった仕掛けをつくることに汗をかけば、役割を果たすことになります。
そんなアイデア・コンペをやることが、その空港のPRにもなると思うのですが、ただ先にやったほうが勝ちみたいなところはありますね。赤字空港を抱える自治体には、そんな前向きな行動に期待したいところです。
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