人気ブログランキングへ

iPhone4を分解した結果が、いくつか報告されています。アイサプライの発表によると、iPhone4は、さまざまなスペックが大きく向上したにもかかわらず、16ギガバイトの製品で、製造コストは、販売価格の26.3%の187.51ドルであり、従来品と大きくは変わらないレベルに抑えられているといいます。
iPhone 4を分解調査、部品コストは188ドル

また日経エレクトロニクスの特集で、iPhone4が従来品と大きく違ったのは、ネジが多用されていること、また部品のモジュール化がさらに進んだことが報告されています。同記事では、「製造工程で組み立てに失敗した際や修理の際に,全てを廃棄するのではなく,なるべく多くの部品を再利用するため」だろうという推測ですが、おそらくそうでしょう。
つまり、さまざまなKAIZENがしっかり行われているということです。
iPhone4 分解その3 ネジだらけの設計に驚き

こういったハードの開発については、IBMからスカウトされた開発者が陣頭指揮をとっているといわれていますが、日本が生み出した「ものづくり」の考え方や、ノウハウの多くは、もはや世界標準になってしまったことを感じます。

かつて日本のバレーボールは、Aクイック、Bクイックを発案し、世界を席巻した時期があったのですが、いまや、どの国のチームでも、それがあたりまえになってしまって、勝てなくなってしまった構図が頭の中をよぎります。

今や、iPhoneが本業になったアップルですが、iPadも売れており、とてつもない高収益型企業となりました。

それと対照的なのが、日韓でひたすら「ものづくり」競争を展開している薄型テレビ業界です。エコポイントの需要も一巡し、日本でも、再び価格下落がはじまりました。
日経の記事によると、BCNの調査で、「薄型テレビ全体の平均販売単価は5月で8万1800円と前年同月比約23%下落した」そうです。すでに成熟した製品で、同じ土俵で競いあうから、当然価格は下落します。世界では、そこにサムスン、LGがいて、さらに厳しい競争になっています。

日本は、かつては、成長市場で「ものづくり」の技術で差別化し、高品質、低価格でシェアをあげてきました。そのことが、さらに需要を伸ばすという善循環、つまり勝てる方程式を持ったわけですが、成熟した市場では、同じ方程式は通じません。

求められているのは、成熟を打破するイノベーションです。「ものづくり」で「いちばん」が本質ではなく、「イノベーション」で「いちばん」という目標を掲げなければ、日本復活の明るい光は見えてきません。

イノベーションといえば、日経が上下にわたる特集で「サイゼリアはなぜ安いか」という記事がありました。
サプライチェーンを変革したこと、また多能工化、標準化など、日本の「ものづくり」が生み出したノウハウを取り入れ、これまでの外食チェーンの発想から大きく変えた店舗オペレーションを行っていることが書かれていました。

おそらく、日本が生み出した「ものづくり」のノウハウは、流通業や外食チェーンの不振を打開するイノベーションの決め手となってきそうに感じます。日本の流通業や外食産業も、製造業の人材を取り入れ、生かすという発想がこれからは必要になってきそうです。

応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ

低価格を実現した営業力パワーアップSFA。
高機能で使いやすい「アクションコックピット」
アクションコックピット