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iPadの部品からメイドインジャパンがほとんで消えてしまったことにショックを受けた人も多いと思います。
ついにそこまで来たのかと感じましたが、しかし、この流れはおそらく止まりません。それは、日本の競争力ともなり、経済の成長エンジンでもあった「ものづくり」で日本の競争力が相対的に低下しはじめているからです。

「ものづくり」における韓国、台湾、中国の台頭はめざましいものがあります。韓国のサムスンが、かつては日本の後を追う企業でしたが、いまや世界市場では日本の企業が追い抜かれてしまいました。

台湾に本社を置き工場は中国で展開している、フォックスコンのブランドで知られる鴻海精密工業という会社があります。製造を請け負う会社ですが、デル、ヒューレットパッカード、アップルなどの製品を製造しているだけでなく、任天堂やソニー、マイクロソフトのゲーム機なども製造している世界最大の電子機器受託生産(EMS)企業です。
重要なことですが、製造を行うだけでなく、開発も委託を受けるようになってきており、試作品を作る速さも中途半端ではないと聞きます。
つまり開発から製造までの技術が集積しはじめているということです。
さらについこの間、日本の自動車向けの金型メーカーが中国企業に買収されましたが、金型は技術やノウハウの塊であり、いよいよそこまで来たかと感じました。

ものづくりだけではありません。ソフト開発でも、どんどん中国やインドへの発注が増えてきているそうです。

そういった流れを見ていると、日本が世界市場で勝ちつづけていた80年代に、技術開発の研究者の方から伺ったこんな言葉を思い出してしまいます。

「アメリカ企業の背中を見ながら、必死で追いつこう、追いつこうとやってきた。しかし、あるときに気がついてみると、あっさり抜き去ってしまっていた。」

いま中国を中心としたアジア経済の発展速度は、凄まじく、それがかつての日本の高度成長期に似ているとはいえ、比較にならないのはその規模です。
勢いや規模から見ても、ソフトバンクの孫さんがおっしゃるように、そのアジア経済圏を制する国や企業が、世界をも制するのだと思います。
焦点は、なにでアジアを制することができるのかであるはずです。

菅さんが、経済成長の第三の道を主張しても、誰もピンとこないのは、日本は、グローバルな経済のなかでしか生きていけない国だということを誰もが分かっているからであり、そこで稼げる技術やしくみ、またポジションを獲得しない限り、国内の経済や産業も元気がでてこないと考えているからだと思います。

また、どんな分野がこれからの成長分野になるかをリストアップするだけというのは、普通シンクタンクのレポートにすぎず、重要なのは、どのようなビジネス戦略をとっていくかのほうです。

日本がどうすれば、グローバル化してきた経済のなかで、優位なポジションに立て、競争優位を持続できるのか、またなにが成長を促すエンジンになるかを真剣に考える時期に来ているはずです。

しかし、どうもマスコミ報道や、政治の世界、あるいはさまざまなネットでの議論を見ていて感じるのは、視点が内に向きすぎてしまっていることです。
視線が内に向かえば向かうほど、衰退を嘆いて自虐的になるか、自画自賛に溺れ、現実から逃避するか、あるいは欲求不満から、ヒステリックに叫ぶだけかという不毛な議論が果てしなく続いていくだけのような気がします。

事業仕分けもいいのですが、そろそろ、アジアにおける今後の競争力をどこに置くべきか、それこそ、日本の強みと弱み、日本が抱えている機会と脅威も大きく変化しはじめているので、まずはそちらの仕分けからでもやってみてはと思えます。

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