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ネットでは、iPadの話題で沸いています。しかもiPad賛美の声で一色という感じです。二年ほど前のセカンドライフの時を思い出してしまいます。Cnetのオンラインパネルディスカッションでも、iPadをすぐには買わないとしたのはもう一人の方ぐらいで四面楚歌の様相となっています。その状況もセカンドライフの時に近いですね。
iPad発売--買いますか? 何に使いますか?

米国の発売初日の反応が注目されましたが、ウォールストリートジャーナルによると微妙だったようで、このiPadフィーバーがどの程度のものかがよくわかる結果だったと思います。つまり、ある人たちには、これまでなかった新しい「体験」のできる画期的な世界を広げるものとして映るけれど、そうでない人にはピンとこない、よくわからないものだということです。
米でのアイパッド発売、熱狂は局地的

予約も含めて初日の販売数量が30万台というのも微妙なところで、「iPad革命」を信じ切っていたアナリストの予想を大きく割りました。しかし、たとえニッチであっても、iPadがタブレット型多機能端末という新しいカテゴリーをつくりだすことは間違いないでしょうし、ネットブックやゲーム機の市場の一角を確実に奪うものと思います。しかもアップルにとっては、製品から利益が取れ、アプリケーションや電子書籍の販売からも30%のマージンが取れるので、確実に第三の収益の柱となっていくでしょう。

ただ、他のメーカーでも追随できる製品だけに、またグーグルと組めば、アプリケーションを提供するプラットフォームもできるので、他社品との激しい競争も始まってきます。

電子書籍発売の体制が十分に整わず、またWi-Fiにつながらないという多くのクレームがでてきて、どう考えても準備不足という状態で発売に踏み切ったのは、ひとつには実際に発売しないと、出版社や雑誌社などが重い腰をあげないだろうという読みと、これから登場してくるライバルに一歩でも二歩でも先を行きたかったからかもしれません。すでに、ノキアやサムスンなどが開発を表明しています。
アップル社のiPadのWi-Fiに関するご意見ページ

ユーザーとしては、どんどん競争してくれ、より安く、より使いやすいものになってくれればよく、別にアップルでなくともいいので、様子を見てから購入するのが得策かもしれません。

さて、このiPadが、コンピューターのニッチなカテゴリーのひとつに終わるのか、はたまた社会を変えるようなものに化けるのかですが、きっと潜在力はかなり大きいとこれまでも主張してきました。

大化けするかどうかの鍵となるのは、いまiPadを高く評価しているITリタラシーの高い人がいいと感じる新しい「体験」ではなく、極端に言えば、キーボードやマウス操作は苦手、パソコンに触れると構えてしまうという人の需要を掘り起こす用途やポジショニングの発見、またそれを実現するアイデアだと思います。欧米のようにキーボード文化が定着していない日本にとっては、やっと日本やアジアに適したものがでてきたということが大きいのです。

ユーザーインターフェイスの自由度が高く、高度化でき、しかも意識することなく通信でつながる。そう考えると日本の家電メーカー、あるいはゲーム機メーカーにとっては、料理のしがいのある分野だろうと感じます。大化け商品を生みだす可能性もあるのでないでしょうか。
すくなくとも3Dやアクトビラみたいなものよりも、もっと広がりと起爆力のある分野がありそうです。もう密かに開発構想が練られているのでしょうか。あるいは「対岸の火事」として模様眺めに終わるのでしょうか。気になるところです。

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