
この前ツイッターで、マーケティングの企画書って、前段の部分はやたら分厚いのに、肝心の結論のところは薄く、また内容がないというつぶやきがありました。
これはよくある話で、PEST分析とか、3C分析とか、SWOT分析、さらにVRIO分析などを知って、それぞれでワークしてみると、そのプロセスを見せたくなる誘惑に駆られがちです。しかしそれは最悪のプレゼンテーションとなるので気をつけたほうがいいですね。
前段が分厚く、結論が貧弱というのは、マーケティングの罪があるのではなく、その企画書をつくった人が、なにがマーケティング企画で重要なのかを理解していないだけのことです。
どんなに緻密に考え、組み立てたとしても、そのアウトプットとしてのマーケティングのアイデアや切り口に新鮮さや魅力がなければ、なにの知識もなく、現場の直感や生活者の立場からの発想で生まれたアイデアや切り口のほうがはるかに、感動を呼び、輝いて見えるということだってあります。
企画書のページを大量に割くというのは、商品ではなく、プロセスとしての工場のラインを見せて、その商品の価値をプレゼンテーションしているようなものです。人びとが求めているのは、新しいマーケティングの切り口やアイデアであり、プロセスではありません。きっともっとも優れた企画書というのは、一枚のペーパーにひとつのコンセプトが書かれているだけというものかもしれません。
しかも、英字が並び、さらに「分析」がつくと、なにか画期的で高度な分析方法かと勘違いしている人がいますが、それぞれは、極めて常識的な視点を組み合わせたものです。ビジネスの現状を眺めてみよう、あるいは、それぞれの視点で考えていくと、はっと気づくことがないか、さらにアイデアが実効性があるのかを吟味するツールでしかないということです。
学ぶこと、なにかの分析の枠組みにそって思考をめぐらすことはいいことですが、分析マニアになったり、プロセスに溺れて本末転倒にならないように気をつけたいものです。
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