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なにも「ニンテンドー3DS」が裸眼で3Dが見えるから驚いたのではありません。「ニンテンドー3DS」が2011年3月期に発売すると発表されたとたんに、株価が前日比8.7%で跳ね上がったことに驚いたのです。
ほとんど内容が発表されていないのでわかりませんが、裸眼で3Dが見えると言うのはさほど驚くことではありません。 ニンテンドーのことだから面白い仕掛けしてくるだろうという期待感からでしょうか。

3D画像で立体写真となると相当歴史は古く、写真が生まれたおよそ170年以上も前からありました。3D画像は、流行しては消え、消えてはまた流行するという歴史を 繰り返してきたようです。
3D映画で話題になったといえば、なんと言っても東京デズニーランドでやっていたマイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」でした。迫力がありました。その「キャプテンEO」が登場したのは1987年。もう20年以上も前になります。

記憶が定かでなく間違っているかもしれませんが、その頃ぐらいに立体画像のブームがありました。「平行法」や「交差法」で見る立体画像で、雑誌などでもよく特集され、どれだけ早く3Dに見えるかを競い合ったものです。まずは下の写真が立体に見えれば、その技を持っているということです。

この巨大なトラックの画像が立体に見えれば平行法ができるということです。

立体

画像は、立体視画像de視力回復トレーニング! 『巨大なトラックのモニュメント?な立体視用画像 』より

ニコニコ動画にもありました。



そういった技なしに見るビューアもありますが、メガネも不要で立体を楽しめるレンチキラータイプの写真もありました。富士フイルムから立体が撮れるデジカメとデジタルフォトビューアがでていましたが、それも裸眼で立体に見えます。
日立製3Dケータイも原理的には同じです。日立のサイトの「3D立体表示」のなかの「3Dの秘密」でその原理の説明がありますので、興味のある人はどうぞ。
3D立体表示 

3D、特に動画は最初に見たときには驚きがあります。だから、これまで見たことのない人が、画期的であり、これからは絶対立体が標準となる時代が来ると感じてしまうのは無理がありません。 またはまる人ははまるというのが3Dの世界です。立体写真や立体ムービーの愛好家も世界に広がっていて、なかには写真家で、立体花火に魅せられ、それを撮るために花火師になったという中村克己さんのような方もおられます。花火を立体で撮るしかけは、花火師にならないとできないからでしょう。
ようこそ立体写真の世界へ

もちろん、コンピュータグラフィックスの技術の発展、またロバートキャメロン監督が追求した撮影技術、カメラの発展でコンテンツを創る環境が以前よりは整ってきたことはいうまでもないことですが、もっと驚いて欲しいのは、普通に私たちは目の前の光景を立体で見ていることです。 さらに写真や映画、また絵画にしても、平面の画像でありながら、立体を感じるものがあるということ、さらに立体に見える技法が使われていなくとも、私たちは脳裏で画像を立体化して見ることができるという能力があるということです。

きっとゲームの分野は3Dが生きてきます。実写でなくともコンピュータグラフィックスで立体画像をつくることができます。それに、裸眼であれ、メガネを使っても、一人で画面を見ているから不自然ではありません。映画も3Dというカテゴリーが定着するでしょう。じっとしている映画館でメガネをかけても、なかには苦痛な人もいるでしょうが、不自然ではありません。 しかしテレビの3Dが普及する道程は、立体でみたいコンテンツがどれぐらい揃うかにもよりますが、かなり遠いだろうと思います。リビングでメガネをかけてじっと見るという人はそう多いとは思えません。テレビは、3Dマニアの人はいざ知らず、普通の人にとってはもっと気軽なメディアだからです。

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