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政策に対する意見やアイデアの収集のために、政府がツイッターの利用を来月からはじめるというニュースが流れていました。
ツイッターを、記事内容の中抜きをする憎き敵としてしか見えない一部のマスコミから批判がでてきかねないですが、いいことだと思います。
それですぐに政策になにかが反映されるとは限らないにしても、インターネットによるコミュニケーション文化が広がっていく弾みにはなりそうだからです。

若い世代を中心に、mixiなどのSNSの利用が広がり、昨年あたりからツイッターも普及が加速しはじめたのですが、まだまだ一般的には、インターネットは電子メールと検索がようやく定着したという程度でしょう。

インターネットによるコミュニケーション環境の変化が早すぎるからだと思いますが、結構知的水準が高い人たちでも、やはり電子メールと検索しか利用しない人がほとんどと言うのも事実です。そういった方々とインターネットについてお話すると、2ちゃんねるの負の遺産というか、インターネットは攻撃的で悪質なコミュニケーションを助長していいるという不信感があったり、またご自身の利用が検索中心であるために、インターネットをやっていると、自分の関心事しか情報を見なくなり、視野が狭くなる、だから駄目だという意見をよく聞きます。

しかし、実際には、インターネットとのつきあい方、また次々に生まれてきたツールをうまく活用すれば、むしろ、これまでは関心をもたず見逃してきた情報と接することも、また関心をもったものを深く掘りさげていくこともでき、私たちの情報空間が幅と深さで立体的に広がったという感覚を持っています。

これまでは、ある意味で情報空間をレールの敷かれた列車に乗って旅する、どの列車に乗るかという選択があり、列車に乗って車窓に流れる情報の景色を眺めていたという時代でした。
しかし、インターネット社会では、情報空間を、自ら車を運転してドライブする旅、あるいは自ら飛行機を操縦して旅をするのに近く、どの経路を辿るか、どこに立ち寄るかは自ら決めなければならない世界です。しかも、ブログやSNS、またツイッターなどが生まれてきたことで、情報の発信を行えば行うほど、人も情報も集まってくるということになってくると、ある意味で望遠鏡や双眼鏡だけで航路していたのが、電波の反射で状況を知るレーダーも手に入れたということかもしれません。

また、どの情報空間を、どんな乗り物で旅をするかという選択もできるようになってきました。ブログ”DESIGN IT! w/LOVE”の棚橋弘季さんが、ブログで「twitter 辞めます」宣言され、アカウントを削除した結果、

    * 悩みの種がなくなってすっきりした
    * 思考の断片メモをどこに残そう?
    * 本が読めそう

という感想を書いていらっしゃいますが、それも選択肢です。さすがにブログはお辞めになりません。
Twitter アカウント削除完了(DESIGN IT! w/LOVE)

いずれにしても、インターネットは、人びとが情報を得る手段や経路を大きく広げ、また人びとが誰でも情報を発信し、さらにコミュニティをつくることを可能にしてきているわけで、もっとネットを利用する文化が広がっていくことが期待されますが、政府がツイッターを利用することで、きっとさまざまな誤解や情報ギャップも埋まってくるものと思います。

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