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日経記事に、日経産業地域研究所の「ファッションブランド意識調査2010」の結果が紹介されていました。男性の人気度では、バーバリーがトップで、二位にユニクロ。女性では、ユニクロがバーバリーを抜いてトップに躍進しています。

また今年になって、「ジーンズを変えていく」をコンセプトに、世界一のジーンズを目指すというユニクロUJが登場し、思い切ったファッションコンシャスなCM展開もあって、さらにユニクロのブランドパワーがアップしてきそうです。注目したいのは、ユニクロが「価格」×「品質」×「ブランド」という勝利の方程式を生かしはじめたということです。

さて、ユニクロUJは、これまでのカシミヤとかヒートテックという素材を武器にしたマーケティングから、さらに進化したマーケティングです。昨年ヒットさせた990円のジーンズに加え、さらに54型を揃え、1,990円〜3,990円の3プライス制を導入してきたUJですが、、「それゆけ!カナモリさん」の「ユニクロUJの恐るべき破壊力」で金森さんが指摘するように、ジーンズのマーケットの価値と価格の関係を塗り替えてしまうブランドだということです。

低価格ゾーンだけなら、また総合スーパーも追随できたかもしれないし、リーバイスなどのジーンズのブランドとの棲み分けもありえたのですが、ユニクロは、990円〜3,990円のバリューライン上に厚い品揃えを実現してしまったのです。
UJがジーンズ市場に与えるインパクトを考えてみよう。ジーユーの990円ジーンズからUJのプレミアムラインである3,990円で、バリューラインの価格レンジはすべて押さえたことになる。「ユニクロとしての価格に見合った品質」に従った、「ユニクロとしてのバリューライン上のラインナップ」である。すると、何が起こるか。ほとんどの、いや、全てと言っていいかもしれない。競合となる他社ジーンズは、ユニクロの作ったバリューラインを下回る構図ができあがるのだ。
ユニクロが、「低価格をやめます」と宣言し、「世界品質」宣言を行ったのが2004年のことですが、それからのビジネスの進化には目をみはるものがあります。どう変わったのか、かつてのCMがyoutubeにありました。それを見て、今のUJのCMを見れば、理屈抜きにそれを感じることができます。
ユニクロも「ユニクロ=安物」という時代があったわけで、ユニクロとしては消し去りたいCMでしょうが、それが今ではジョークとして受け流せる実力をユニクロはもったということです。

そして、今人びとが求めているのは、たんに価格の安さだけではなく、バリューだということがよくわかります。そしてユニクロはそれを徹底的に追求してきたということであり、価格破壊だけを狙うディスカウンターとバリューを追求するビジネスとは違うということです。
また、そのユニクロにぴったりのカップリングとなっているのが手芸品の総合ショップ「ユザワヤ」です。手を加え、自分自身の個性的なファッションに仕上げるというのは、まさにプロシューマの時代にふさわしい共存ではないかと感じます。

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