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最近ツイッターでぐるぐる回覧されていたのが経済産業省の「日本の産業を巡る現状と課題」ですが、お利口さんがそつなくまとめたという印象は拭えませんが、よくまとまっているので目を通す価値は十二分にあると思います。
日 本の産業を巡る現状と課題(PDF資料)

それよりは、もっとリアルに問題を伝え、考えさせられるジョークというか謎かけがありました。中島聡さんのブログ”Life is Beautiful"の「もし日本のメーカーが iPhone を発売していたら..世界初 マルチタッチ・スマートフォン i3001」というエントリーです。
もちろん「マルチタッチ・スマートフォン i3001」は仮想のものです。iPhoneとほとんど同じ、いやきっと全く同じスペックが並んでおり、違いはネーミングとキャッチフレーズ、また全4色のカラーバリエーシというところでしょうか。
もし日本のメーカーが iPhone を発売していたら..

○○東大教授も絶賛「i3001は単なるスマートフォンではない、ユビキタス時代のクラウド・フォンだ」というのは、「とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編」でやはり冗談っぽく中島さんが書かれているところを読めば、本質を考えずにトレンドのキーワードを追いかける体質の皮肉でしかないことがよくわかります。
とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編

この中島さんのジョークというか、謎かけの意味は結構深いように感じます。あまり詳細を語ってしまうのは面白くないのですが、この和製iPhone”i3001"が、スペックはほぼ同じでも、あまりにiPhoneと異なるのはなぜかを解剖していくと、日本の開発の現状や課題、あるいはマーケティングの現状や課題を象徴しているようであり、開発やマーケティングの今後のあるべき姿を考えて見るいい材料だと感じます。
マーケティングの視点として、このあたりの切り口から紐解いたら面白そうだというのを思いついた範囲で書いておきます。機会があれば、社内あるいは有志を募って、ワークショップを開いて議論してみてはいかがでしょうか。

・ビジネスモデルの問題
この和製iPhone”i3001"はなにで利益を取ろうとしているのでしょうか。
経済産業省の「日本の産業を巡る現状と課題」でもスマイル・カーブの問題が示されています。経済産業省が提起している今後の付加価値獲得三分野というところは、遠慮というか、あまりに一般論だというようにも感じますが、いずれにしても、部品やOSなどのソフトを含めた上流とか、サービスやシステム提供といった下流は利益がでるけれど、真ん中の製品では利益が低いという点にもかかわってきます。

・中心の価値がなにかという問題

コトラーは、製品特性の分析方法として、三層モデル、五層モデルを示しています。製品はタマネギのように幾重にもある特性によって価値がつくられているということですが、もっともその中心となる特性がどこに置かれているのかです。この製品はたまねぎなのか、りんごなのか、その正体がよく見えてきません。ではなににすれば魅力がでてくるのでしょうか。

・参入障壁の問題

いかにも、すぐさま韓国や中国のメーカーが類似した製品がでてきそうです。なにが後発メーカーへの参入障壁になるのでしょうか。

・ブランドの問題
i3001という型番がすべてを物語っているようにも感じます。価値への視点とも重なりますが、これはユーザーにとって、あるいは、販売する人たち、アプリケーション開発に参加するサードパーティの人たちにとって、どのようなポジションをもった、あるいはどのような世界観を物語るブランドなのでしょうか。それをなにで、どう語ればブランドとして成り立つのでしょうか。

きっともっと違う視点があるかもしれません。開発もマーケティングも解答のない世界へのチャレンジですから、ぜひみなさまで視点を広げてみてください。

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