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さて、Brand Financeによる2010年版「世界で最も価値あるブランドランキング」によると、Googleがブランド価値でコカコーラを抜き、ウォルマートについで第二位にランクアップしています。それはとりもなおさずGoogleの現在の勢いを物語っているわけですが、そんなGoogleが、最近はこれまでとは違う動きをはじめていることにお気づきの方が多いと思います。
Google、世界ブランドランキングでCoca-Cola抜く
The BrandFinance? Global 500
しかも、Googleが不得意な分野に、本気でチャレンジしてきはじめていることです。そして、かならずしも順調な滑り出しとは言えません。まずは、Googleの携帯電話NexusOneです。発売して一ヶ月でわずか8万台しか売れなかったようです。悲惨な結果です。モノを売った経験も、ノウハウも、ネットワークもないGoogleは、モノを売ることではしょせん生まれて間もないアーリーステージの会社と同じだということでしょう。PCを長年売り続けて、さらにiPodで実績を積み上げてきたappleのiPhoneと同じようにはいきません。
もうひとつの変化ですが、新しいサービスは、まずはGoogleLabsあたりで実験的に開始するのが今までのやり方でした。しかし、ソーシャルネットワーキングサービスの機能であるGoogleBizzはましたGmailにいきなり組み込んで本格的サービスを開始しました。結果、ユーザーを混乱させてしまったということです。しかも、直感的に使えるTwitterと違って、GoogleBuzzは使い方がわかりづらいため、それもユーザーを混乱させたのではないでしょうか。
友達のメールアドレスが勝手に公開されてしまって、それをプログラム修正するという不具合もありました。個人プロフィールが知らない間に公開されてしまうことで、公開プロフィールの設定方法に関してのお知らせがあったりとか、ドタバタ感はいなめません。これまでもがソーシャルメディアでは成功してこなかったGoogleが、なぜそんなに焦ったように、サービスのリリースを行ったのかは不思議な感じもします。
いずれも、右利きのGoogleが左利きのビジネスやサービスをやりはじめたものです。不得意な分野になぜチャレンジするのかを疑問視するむきも多いようです。携帯は、OSだけを提供していればいいのではないか、ソーシャルネットワークも連携だけをやっていればいいのではないかとかということです。
しかし、Googleがこのように不得意な分野までチャレンジしてきているのは、Googleの活力の証かもしれないという見方も同時にできます。物事は、チャレンジしてみなければ、なにが課題なのかも見えてこないし、状況も変わりません。
GoogleのNexusOneも、携帯を発売して本気を見せることに意味があったのでしょう。OSだけを無料提供しているだけではビジネスにならず、携帯そのものを売りたい、自社の携帯を売っていれば、OSの開発のヒントも手に入ってくる。しかしモノを売るために何が必要かもわからない、だからまずは発売してみる。そうすれば、きっと販売力のあるパートナーも集まってくるだろうということかもしれません。ソフトバンクの孫さんの発言からの直感ですが、日本ではソフトバンクから売り出されてくるのでないかと勝手に想像しています。
GoogleBuzzをかなり強引とも思える方法でリリースした背景には、ネットの流れに異変が起こってきていることがきっとあるのでしょう。Googleで検索し、YahooやMSN,AOLといったポータルサイトへという流れが、Facebookに投稿されたコメントについているリンクからというほうが上回ってきているというのです。検索からソーシャルネットワークへというトラフィックの変化が起こってきていることはgoogleにとっては脅威です。
グーグル時代からフェースブック時代へ,ネット・トラフィックの主役交代か
おそらくGoogleとしては、ネットでのポジションを守るためには、検索だけでなく、ソーシャルネットワークに本格的に入らなければ、カテゴリー間の競争に敗れ、自らのビジネス基盤が揺らぐと考えたのではないでしょうか。
不得意な領域にチャレンジすることは、いろいろ苦労がつきものです。そうそう簡単には成功しません。しかし、そこにチャレンジするGoogleはやはり活力があるということです。
同じ土俵、つまり同じカテゴリーにとどまって、そのなかで王者として君臨しているだけでは、やがては、カテゴリー間の競争に敗れるリスクがあるということ、リーダー企業はカテゴリーを超えた拡張力がないと、その地位も維持できないということをGoogleはわかっているのだと感じます。
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