2010年02月15日
書籍をすべてビニールカバーしても売れる?
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略著者:クリス・アンダーソン
販売元:日本放送出版協会
発売日:2009-11-21
おすすめ度:
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日本の出版業界は、ネットに対しては保守的というか、敵対的な存在としてとらえているのでしょうか。どうも取り組みが消極的だと感じます。正直に言って、その理由が、よくわかりません。
郊外にオフィスを構えていることや、購入したい書籍がジュンク堂ぐらいの規模なら置いてあっても、必ずしも一般の書店にはないこともあって、アマゾンで買 うことが多いのですが、そのなかで「なか見!検索」のできるものは少なく、カスタマーレビューだけが頼りになってしまいます。
しかし本当に知りたいコンテンツが書かれているのかどうかはわからず、リスクを賭けて購入するわけですが、結構高額なものでも届いてから、がっかりという経験は少なからずあります。
ネットでは見せない、つまり立ち読みさせないというのなら、コミック本などはビニールカバーをしてあり立ち読みできなくしていますが、いっそすべての書籍にビニールカバーを施してみてはいかがでしょう。実に簡単にテスト・マーケティングができます。
「フリー <無料>から生み出す新戦略」という本がありますが、書籍でも、立ち読みは「フリー」の世界です。書店で立ち読みができるというのは立派な「無料のマーケティング」です。しかも昨今はじっくり読めるようにテーブルまで用意されている書店もあります。
ネットで書籍を検索して、アマゾンやグーグルの書籍検索で、目次や内容を確かめるのと何が違うのでしょうか。
さて、無料で体験をつくり売るというのは、決して今にはじまった手法ではなく、百貨店の食品売り場の試食はお馴染みで、内容がよくわからないもの、体験しないとわからないものは、内容を示したり、体験してもらわないと売れません。
さて、出版業界の方や書籍の業界の方を除けば、そんな素朴な疑問を持つ人は多いと思うのですが、やはり見せたほうが売れるのだという事例を紹介する記事がありました。
「無料全文公開」で10万部突破 出版界驚かす「フリー・キャンペーン」
インプレス・ジャパンの新刊本『できるポケット+ クラウドコンピューティング』(819円)が発売前にアンケートに答えれば、全内容をPDFにダウンロードできるというマーケティングを行っているというのと、先に触れた「フリー <無料>から生み出す新戦略」がタイトル通りに、発売前に無料配布キャンペーンを行って大成功したという事例が紹介されています。
その記事によれば、ある中小出版社の老経営者が
「ネットに押されて本も雑誌も売れない。出版業界は土砂降りの状態だよ」
とため息をもらしているということですが、実は、ネットに押されたのではなく、消費者、読者の生活行動や購買行動がネットの出現で変わったにもかかわらず、それを直視しようとしていないから、販売の機会を失っているだけだと感じます。
書店にぶらりと立ち寄り、書籍との出会いを求める楽しみもあれば、ネットをたどりながら書籍と出会うと言う楽しみもあります。消費者の楽しみ方や利便性を広げる努力を日本の出版社にも期待したいものです。
なお宣伝になってしまいますが、弊社がご提供している営業部門の情報共有やPDCAサイクルを回すための営業支援ツール(SFA)「アクションコックピットTM」も、お申し込みいただければ、無料で実際に試用し、体験していただけます。実際に使ってみなければ、どのような機能が必要か、また使い勝手はどうかなどはわからないので当然だと考えています。
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この記事へのコメント
3. Posted by kabusiki 2010年02月18日 22:40
ロングテールに関してはネットで押されるというのは大きいと思います。ロングテールの本はたいてい店舗には置いてないので。
2. Posted by まるパパ 2010年02月16日 01:57
出版業界たしかにネットにアレルギーしてますね。CDの例やi-Pad騒動?でなんとなくの不安が蔓延しているのでしょう。
本屋というのは、他の小売店とちがって 通勤途中で立ち寄る消費者にとって数少ない”心地いい空間”だと思うのです。
お客さんにさっと入ってもらえる集客ができる場、
古い言葉でいえば、空間ビジネス。
実例ですが、他の方の本の感想ブログを何となくよんで、なんとなくそれを思い出し、本屋で買う。
って ネットを入口としたこともおこってきます。
ネットであろうがリアルであろうが入口はまず”集客”!
自分も楽天さんに店舗だしてますが、まず集客、広告費も要ります。転換率をかんがえればリアルのほうがまだまだ高いと思いますが。
1. Posted by わに庭 2010年02月15日 20:26
キャンペーンの一話無料、ってのが購入のきっかけになりますよ。
PCで無料で読める漫画でも、好きな作品なら単行本も買っちゃうし。
「ONE PIECE」は、ものすごい勢いで売れてて、ネットの全巻書店で二位の「のだめカンタービレ」を引き離してのダントツ一位だそうですが、
劇場版の来場記念に「0巻」を配ったのも影響してるんじゃないか、と、言われてます。まぁ、それは元々のファンが大半だから、無料配布とは違うかもしれませんが、
それにしても全巻一気買いが多いってのは、関係あるんじゃないですかねぇ。
漫画の世界は、遅まきながらもネットを利用する動きをしているように感じています。



