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ローソンのチケット販売事業を行っている子会社ローソンエンターメディア(LEM)のチケット代金不正流用問題には驚きました。最大で150億円になる見通しだといいます。
タスポ効果も切れで、昨年の6月以降は、売上高の対前年割れが続いているなかで、チケット販売事業は順調に伸びてきていた分野だけに、痛手は大きいと思われます。九九プラスを完全子会社化するための株式交換も中止されるという余波もありました。
それにしても、730億円取扱高で150億円の経理不正操作がわからなかったというのは、小沢さんの政治資金収支報告問題以上にちょっと異常です。

さてなぜそんな問題が起こったというと、事の始まりは、LEMがコンサート企画会社との間に、2007年11月から株式会社プレジールという会社をかましたことからスタートします。
コンサート企画会社への協賛金を安くできるからということですが、コンサート企画会社としては、資金がプレジール社に滞留し、支払いも遅れるという構図であり、かなりの不自然さを感じます。なにかの事情があったと見るのが自然だと思います。

そのプレジール社の資金繰りが悪化し、その翌年からすでに、コンサート企画会社への支払いが滞り始めています。そのために、販売前のチケット代金の前払金を肩代わりしたり、直接コンサート企画会社に支払うということを、正式な会社承認もなく、ずるずるとやっていて、それが発覚したというのです。

謎だらけですが、さらに謎が深まるのは、このプレジール社がいったいどういった企業であったかです。ライブドアの田端さんがブログに取り上げていらっしゃいました。
ローソン150億円流用で渦中のプレジール社ってなんだ?

情報源が二階堂ドットコムの記事なのでと断り書きがありましたが、二階堂ドットコムの記事によれば、もともとは、プレジール社は日本郵政の企画切手を独占していた会社のようです。郵政といえば、ローソンは郵政とは良好な関係です。不自然なプレジール社との契約と郵政民営化スタートの時期が一致しているのは偶然かもしれませんが、背景には、そういった事情があったのでしょう。

プレジール社は、記事にあるように、現在はARMOR HOLDINGSの子会社です。冷凍寿司や高齢者専用賃貸住宅などを手がけている会社のようですが、プレジール社の資金繰りが悪化した時期と、ARMOR HOLDINGSの投資先で、筆頭株主であった株式会社リミックスポイントが債務超過に落ちいった時期が重なっているようにも見えます。
記事1
記事2
株式会社リミックスポイントの財務ハイライト


そのARMOR HOLDINGSは、現在ホームページが閉鎖されており、【お知らせ】のページしかでてきません。
【お知らせ】 弊社子会社に関する報道に関して

2010年2月9日

本日、株式会社ローソンエンターメディアからのプレスリリースによる、資金の不正流用について弊社子会社の株式会社プレジールとの関係が報道にありました。弊社といたしましても、全容の解明に努め、関係各位への情報提供など全面的に協力する所存です。詳細は随時報告させて頂きます。

株式会社アーマーホールディングス

ローソンは大変なところと手を組んでしまったのかもしれません。これでローソンやLEMの財務に深刻な影響があるとは考えられませんが、関係役員の辞任や人事の刷新、また新浪社長などの給与の減額、また調査委員会の設置し真相解明に努めることで、波紋が収まるのでしょうか。もし新たな火種がでてくれば、さらに波紋が広がります。
イメージダウンは避けられませんが、元気一杯の新浪社長ですから、なんのこれしきということできっと乗り切られるでしょう。

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