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P&G(プロクター&ギャンブル)といえば、世界最大の一般消費財メーカーで、米国フォーチュン誌が発表するグルーバル500では、売上高、純利益ともに世界のトップ100に入っています。その巨人が、今月中にも、オンラインショップ”eShop"を開設するといいますが、ニュースリリースなどを見ると、この”eShop"は、決してウォルマートなどの小売業と競合する目的ではなく、一般消費財のオンライン販売のノウハウの蓄積、あるいはソーシャル・マーケティングによる顧客リレーションの深化を生み出すための実験の場だということを強調しています。

ウォルマートなどの小売業もオンラインショップへの取り組みに積極化してきているだけに、一般消費財のオンライン販売の市場成長を促し、一般消費財市場そのものの拡大させたいという狙いだということです。

また、このP&GのeShop"開設をいち早く報じた「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」さんは、米国の小売業が、品揃えを広げることから、品目数を削減し、買いやすい売り場づくりにむかいはじめたこと、またPBの拡大という二つのトレンドへの危機感があるのではないかという指摘をされていますが、頷ける視点です。日本のスーパーも、広すぎる、多すぎる、買い物に時間がかかりすぎるのです。これは売り手にとっても非効率であり、買い手にとっても不便です。
【プロクター&ギャンブル】、消費財最大手のメーカーがネット販売!要因に品目数削減?

この”eShop"の概要ですが、P&Gが直接運営するのではなく、オンライショップの開発、運営会社であり、オンラインのディスカウントショップ”eCOST.com"を傘下に持つPFSwebが開発・運営を行います。その発表があって、PFSwebの株価もかなり上がったようです。
PFSweb
eCOST.com
株価

P&Gは、洗剤やオムツなどの日用品だけでなく、積極的なM&Aによって、医薬品のリチャードソン・ヴィックス、化粧品ではマックスファクターやウェラ、カミソリのジレットやブラウンを傘下に収め、事業領域を拡大してきたわけですが、このP&Gの”eShop"で、それらの5,000アイテムが発売されます。

マスマーケティングのチャンピオンともいえるP&Gがオンラインショップに取り組むことは、時代変化を象徴しているだけでなく、マーケティングそのものを進化させる可能性をも感じます。この”eShop"が果たして成功するのか、どのようなマーケティングが行われるのか、その動向を注目しておきたいところです。

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