人は感情的な、情緒的な生き物です。ときによっては、その感情や情緒が仇になって、思考が停止してしまうことがあります。
気をつけないといけないのは、好き嫌いでしかないことを、どんどん言葉や理屈で武装し、正当化していくことで、やがて、それが客観的にそうだという思い込みを、知らず知らずのうちにどんどん深めてしまうことです。この罠は誰もが抱えています。
それが酒の場とか、四方山話なら、好き勝手を言ってればいいのですが、ビジネスで、なにか解決を探る、新しいアイデアをまとめようとしたり、方針をまとめようとすると、会議に感化するそれぞれのメンバーの持っている感情や情緒、思い込みをできるだけ取り去って、みんなの持っている知恵や情報を最大限引き出し、組み換え直す場づくりが必要になってきます。
そんな時に必要なことはなにでしょうか。まずは、結論を急がないという忍耐が必要です。結論と結論がぶつかり合うと、いつまで経っても結論がでてきません。水掛け論になります。あとは声の大きさや、地位で押さえ込むということになってしまいます。
次にそれぞれの人たちが持っている知識や情報を集め、また結びつけ、組み立てなおすためのフレームが必要となってきます。議論のルールづけ、組み立ての筋道をつけ、共有するということです。
ただ、すべてのメンバーが忍耐強く結論を急がないで、議論のフレームにそって、知識や情報を集め、また組み立てようとしても、その協働ワークを行う舞台づくり、コラボレーションを行うメディアが不可欠になります。案外、ホワイトボードがその役割を果たしてくれます。
対立する人たちも、直接対立ではなく、ホワイトボードというコラボレーションのためのメディアを介した三角関係で議論を進めることができます。
自らの主張や結論を抑制して、客観化しようとする努力も生まれてきます。自分たちの立場、主張を離れて、ホワイトボード上で、シナリオづくりや思考のプロセスを共有しながら、ステップバイステップで完成させていく流れをつくりやすいということです。それぞれが持っている結論を押しつけ合うのではなく、パズルを一緒に解くという風に会議を進めるのです。
伝達の会議ではなく、なにか解決を見つけ出そうという会議なら、ホワイトボードをうまく使うことをお奨めします。
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会議参加者がそこに集中すること、ホワイトボードの範囲に完結に文字や、図を書くことは、ロジカルに考えて効率良く会議が進むのではないでしょうか。
実際、ノートPCを持ち込んで会議に参加されている人は、会議に参加せず、自分の仕事をノートPCでやっています。