
「餃子の王将」の快進撃が止まりません。直営店の全店ベースでは、平成15年7月から77ヶ月連続で、また既存店で平成19年8月から28ヶ月連続して、売上高対前年同月比100%超を更新し続けています。しかも、この不況を追い風として、今期の第三四半期累計で見ると、直営全店で対前年同期比123.7%、既存店で120.2%を達成しています。
重要なことは、既存店が売上増を達成しているということです。それは、とりもなおさず「餃子の王将」のビジネスの強さが本物だということです。
これまでも、「餃子の王将」を取材する番組がありましたが、今朝の「スーパーモーニング」で、「餃子の王将」が東北進出の第一歩となる仙台店オープンの取材レポートを流していましたが、あらためて「餃子の王将」を強さを見せつけられた感があります。
さて、餃子の王将の強さとは何なのでしょうか。「より美味しく、より安く、スピィーディーに」という理念は、吉野家とほぼ同じですが、それ実際のビジネスで見事に実現し、今日のバリュー消費に応えているということでそうが、重要なことは、それがそうそう簡単には真似できないレベルの完成度で運営されているということです。
これは、これからのビジネスやマーケティングを考えるうえで重要な問題だと思います。製品やサービスだけは、すぐに真似できます。
製品やサービスが真似されても、参入障壁となるのは、ブランドがありますが、ブランドのパワーが拮抗していると、ヒットしたものを後追いすることも可能です。デジタル家電の競争などはまさにそうです。高いブランド力、高い技術開発力で厳しい競争が繰り広げられていますが、突き抜けた勝者はいません。
「餃子の王将」のセントラルキッチンで、大量購入してコストを下げ、さらに品質を保っているというだけなら、それも真似ができます。餃子一個が現場で3秒でつくれるというのも真似ができるかもしれません。早く出すために、できるだけ鍋を洗わないで次の調理ができる玉子料理からオーダーを通すということもきっと真似できるでしょう。
しかし、現場のオペレーションにいたるまで、理念が貫かれ、高度なレベルで徹底され、複雑に積み重ねられたビジネスのしくみ、運営のしくみはそうそう真似できるものではありません。たかが「餃子の王将」かもしれませんが、今日、ビジネスやマーケティングで追求すべきヒントがそこにはあるように感じます。創業者が失敗した経営を立て直した大東社長ですが、いまでも餃子を焼くと右にでるものがないというのも凄いですね。
とかく、この不況下の勝ち組企業は、「低価格」にスポットが当たりがちですが、それを実現し、さらに顧客満足を引き出すバリューを提供しているビジネスのしくみのほうが本質的な競争力になっているということではないでしょうか。
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だが、職場近くの王将(何回かTV取材も来ている店)で食事をしたが、はっきりいって美味くない。
関西人はよく関東の人間は味音痴みたいにバカにするが、王将の味で満足している関西人の方がよっぽど味音痴だろ。