
地味だけれど、NTTレゾナントが行った面白い調査結果がありました。
gooリサーチ結果(No.185)エコ活動に対する意識調査

エコバックの利用とか、空き缶のリサイクルとか、マイ箸の利用とか、お風呂の水の再利用など、日常で積極的に環境を配慮した行動を取る人たち(環境行動派26.7%)と、環境意識は高くとも、普段はあまり積極的にそういったことをしない人たち(環境傍観派26.3%)が、ほぼ同数いて、普段はまめにエコ活動をしない人のほうが、一部の高額なエコ商品(エコカー、省エネエアコン)の購入率が高いという結果がでているそうです。
さらに違いがでたのは、「継続的に実践できる身近なエコ活動の条件」で、「お金を節約できる」「無料でできる」ことが重要と答えた人は「環境行動派」に多く、それに対して「簡単、楽にできる」「行動負担がない」ことを重要な条件と考える人は、「環境傍観派」により多い結果となっています。
どちらの結果も、なんとなく、素直に納得できますね。ひと言でいえば、堅実なことをまめにする人と、めんどうくさがりで合理的と思える解決を選ぶ人がいるということでしょう。これは、環境問題に限りません。
それよりも、環境意識も低く、環境に配慮した行動も行わないという人たちが、もっとも多い(37.5%)というほうが、気になるところですし、環境意識は低いけれど、環境に配慮した行動は結構やっているという人たち(9.5%)って、なになんだろう、環境と言うよりは、節約、生活防衛を意識している人たちでしょうか。
さて、あなたは、どのグループにはいるのでしょうか。それよりも、もしあなたが「環境問題」を推進するマーケッターなら、なんらかの成果を得たいのなら、どのグループを最優先の対象として、どのような戦略を考えますか。それぞれのグループに対する働きかけ方は異なります。
そうやっていろいろ想像を巡らし、戦略を考えて見るのが楽しいと感じる人は、きっとマーケッターに向いている人です。こうあるべきだという結論がまっさきに浮かんだ人は、マスコミとか政治家に向いているのかもしれませんね。
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人の本音は言説ではなく行動に出ると思いますので、自己評価が低くても環境に配慮した行動をしている人は、A群と等価なグループと見なしていいのでは?
逆に、ブームの時だけマイ箸を持ち歩くような「口先だけ環境派」や「ファッション環境派」の人は、自己評価が高くてもD群に同じと見なす方がいいのかもしれません。
重箱の隅つつきなんて、マーケターにも政治家にも実践者にも向いていないようですね、残念。