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あまり気にとめなかったのですが、テレビを見ていると、SONYのブランド・メッセージが変わっているのに気がつきました。みなさまは、もうとっくに気付いていましたか。

"make.believe"(メイク  ドット  ビリーブ"です。

”believe”という言葉を見ると、主なるイエスさまを信じなさいと言われているみたいにも感じますが、突然頭のなかで「ホレ信じなさい。ホレ信じなさい」という歌詞がリフレインしてぐるぐる回りはじめました。
ご存じでしょうか、この歌。なにそれ、そんなの聞いたこともないし、知らないとないという人が多いと思いますが、クレージーキャッツの植木等が歌っていた学生節です。

一言文句を言う前に
ホレ親父さん、ホレ親父さん
あんたの息子を信じなさい。
ホレ信じなさい。ホレ信じなさい

そんな調子で、2番は、お袋さんは娘を信じなさい、3番は先生は生徒を信じなさいときて、最後は恋人は自分のハートを信じなさいとなる歌です。植木等はコメディアンでもありましたが僧侶でもあり、ソフトな説得力がありました。信じることは確かに大切なことですね。

閑話休題。ところでSONYが発する”believe”ってなになのかがよくわかりません。そこでプレスリリースを読んでみると、「考える」「想像する」「夢見る」精神だそうです。

ついでながら"make"は、「実行する」「創る」「形にする」という行動を示しているのだそうで、間にあるドットは「精神」と「行動」をつなぎ、創造を現実へと結びつけるソニーの役割を象徴すると書かれているのですが、ますます難しいですね。

英語圏の人にはきっと素敵なメッセージなのかも知れませんが、教科書で覚えた貧困な英語力では、かなり距離を感じてしまいます。まさか、ストリンガー会長が、どんどん造れ、安く造れ、俺を信じて黙々とやってりゃいいんだという社内向けのメッセージではないでしょうね。いずれにしても、SONYグループが統一して使うというのは初めての試みだそうです。

SONYも、事業規模として大きい液晶テレビが、海外だけでなく、いよいよ日本市場でも一段と値崩れが激しくなってきていて大変です。西友が、ついに32インチで実質3万円を切る製品を売り出してきました。状況は、かなり厳しいですね。

だからネットも本格的に再構築にチャレンジして、機器と機器をつなぐとか、アマゾンの電子ブックリーダーKINDLEを追い抜くぞというお話とか、電池に力を入れるとかいう結構なお話が飛び指してきているのでしょうが、SONYへは、どんなイノベーションをやってくれるかという期待が大きく、ぜひとも情報家電の世界で新しいアプローチや新しいコンセプトをもった製品やサービスを生み出してもらいたいものです。

その鍵を握るのが、コトラーの言った中核価値のイノベーションをいかに起こしていくかではないでしょうか。製品の機能や性能にこだわっている限り、価格競争の雨嵐から抜け出すことはできなくなってきています。

ちなみに、中核価値とは「コトラーの三層モデル」で示されたものですが、どんな便益とか、効用、また体験を提供しているかということです。
たとえば、レビットが、人びとが求めているのは四分の一インチのドリルそのものではなく、そのドリルであける四分一インチの穴だとか、レブロンが売っているのは化粧品ではなく夢だと語った、そんな本質的な価値を想像してみてください。。
それを実現するのが、実態価値(形態)であり、どんな機能や性能、また品質などを持っているか、またどれだけ優れているかという次元です。さらにそれを取り巻いて、アフターサービス、保証などの付随価値(機能)があります。
コトラーは、ブランドやデザインも実態価値に含めていますが、実務的には付随価値として考えた方が理解しやすいですね。

さて、その「三層モデル」で見てみると、日本の情報家電は、実態価値でのイノベーション力は高いのですが、中核価値のイノベーション力が低下してきたように感じてなりません。

SONYのイノベーションと言えば、なんと言ってもウォークマンが象徴的ですが、ウォークマンのイノベーションは、スピーカーを省いて小型化したということではなく、人びとが移動中に気に入った音楽に浸って楽しめる世界を生み出したことであったはずです。それが中核価値のイノベーションです。

そんなことを考えると、あの"make.believe”(メイク ドット ビリーブ"はちょっと、的確な方向を示していないのではないかという気もします。

おそらく、SONYが、ネットの強化や電子ブックの世界を強化するということは、同時に、ユーザーにとって魅力ある、新しい体験をいかに広げていく課題に挑戦することになるでしょうから、どんなイノベーションが飛び出してくるのかが楽しみです。

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