2009年10月21日
コンビニは進化できるのだろうか
昨日、日本フライチャイズ協会から、大手コンビニエンスの9月度の販売実績が発表されていましたが、予想通り厳しい数字がでていました。売上高の対前年比で、全店では−2.9%でしたが、既存店の−5.6%のダウンで、タスポ効果が一巡し、連続して対前年割れを起こしたことになります。
客数も、客単価も落ちて、あきらかに黄色信号が点滅している
状態なのですが、理解に苦しむのは昨年よりも店舗数が増えているのです。店舗を増やして、全体の売上高をなんとか維持したいキープしたいということでしょうか。ちょっと危うさを感じます。
セブンイレブンが発表している資料によれば、コンビニの顧客はどんどん高年齢化が起こってきました。そのことを取り上げたことがあります。
コンビニの利用客もこの20年近くで高齢化
その資料を見ると、セブンイレブンの顧客の年齢構成で、1989年には30才未満が6割を超え、お店が若い人たちの冷蔵庫だという感じでしたが、年々30才以上の顧客構成比が伸び、2007年には30才未満は4割弱に落ちています。
コンビニが若者の店という時代はとっくに終わった、それだけ人びとの暮らしに定着したということだと思います。しかし打ち出されてくる商品を見ると、相変わらず若い人たちをターゲットにしたものに偏っているという印象を受けます。
たとえばサークルKサンクスは、オリジナルデザートのシェリエドルチェを戦略商品としてテレビ広告まで投入した力の入れようでしたが、タスポ効果が終わった6〜7月以降の既存店の売上げの落ち込みは、業界平均をを下回る相当厳しいものになってしまいました。
サークルKサンクス 月次営業報告バックナンバー
コンビニは若い人がお客さまなのだという固定観念があるのか、若い人の顧客構成比が落ちた、だから若い人を引きつける商品を強化しようという短絡的な発想なのでしょうか。そもそも若い人たちの人口が減っているのに、どうしたものかと思ってしまいます。
ドラッカーもいうように、もっとも確実な変化、読める変化は人口構成比のようなデモグラフィックな特性の変化であり、どうも基本的な変化に対応できていないのではないでしょうか。
それと本部の人たちが現場を見ていない、現場を考えていないのではないかと感じることもあります。ローソンで、おでん出汁で讃岐うどんというメニューがスタートしています。
発売前にお店の人も、もうすぐ発売になるので、ぜひお試しくださいとお客さまに熱心に声をかけていたのですが、実際発売されると本当にやっているのかどうかわからない状態です。
試しに買ってみると、ただでさえ急がしく,レジに人が並ぶランチタイムに、いちいち店員さんが、うどんを電子レンジで解凍し、温めて、袋から取り出して容器にいれるという手間のかかるメニューでした。お店としては、きっと売りたくないでしょうね。
コンビニエンスは、情報武装によって、商品の回転率を上げるというスピードの経済の寵児といえる業態として成長し、さらに店舗数を増やすことと、ATMをはじめとしたサービスを取り込むことで成長してきたわけですが、そろそろそういった路線の限界がでてきているようです。根本的な革新をはからないと、時代変化に乗り遅れ、衰退していきかねない業態になりつつあるように感じます。というか、革新は周辺から起こってくることが多く、成長の鍵を握った新しいタイプの企業が台頭してくるのかもしれません。
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1. 成城石井小型店&イオンのマイバスケット>コンビニ [ 時事を考える ] 2009年10月21日 15:09
コンビニ売上高 4カ月連続減の6055億円 値引き裏目もPBで巻き返しとのこと、



