2009年10月20日
60年近く前の治水対策がいまでも有効なのだろうか
淀川といえば蛇行する姿が美しいのですが、かつては台風となると必ずその水位が報道されるほど、堤防決壊の恐れがあったところです。実際、子供の頃に台風の後にはいつも堤防に見に行ったものですが、普段の美しい淀川とは一変した光景がありました。
堤防間近まで水位があがり、ごうごうと濁流が流れる様を見て、河川の怖さを実感したものです。
実際、ジェーン台風だったでしょうか、住んでいた地域とは対岸が決壊したことがありました。しかし、その後は、川底の浚渫工事などの治水対策が進み、かつてあった堤防決壊の危険性はなくなり、台風の際の報道でも姿を消しました。
多くの河川はどんどん整備されてきています。なかにはその整備が行き過ぎだと感じるほど、自然が失われてしまったところもあります。つまり時代は大きく変わったということでしょう。
さて八ツ場ダムですが、治水という点では、カスリーン台風による水害もあって、利根川流域を守るということで最初の基本構想が発表されたのが1952年です。もう計画発表から57年も経っています。それからいろいろな経緯があったようですが、それほど昔に考えられた治水効果が現在でも有効かどうかは、専門家ではないので分かりませんが、疑ってみるのが普通でしょう。
だから、今回の建設中止で残された問題は住民の人たちが受けてきた理不尽さ、ダムに振り回されてきた歴史であり、また住民の人たちの感情と、これからの生活の展望です。報道が間違っているのかもしれませんが、すくなくとも国民には、ダムの必要性は薄れ、むしろ八ツ場ダムは住民問題だと映っているのが本当のところではないでしょうか。
そういった状況のなかで、八ツ場ダム建設中止をめぐって、1都5県の知事さんの人たちが、現地視察を行い、ずいぶん早々と反対の共同声明を出しましたが、ちょっとタイミングに対するセンス、状況を読む力が欠けているように感じます。
本来なら、逆ではないでしょうか。アピールしたいのなら、前原国交相の工事中止発言の後、すぐさま現地視察に行くべきだったし、工事継続の根拠をきちんと吟味せず、いきなり工事中止反対では国民のコンセンサスを得ることは難しいですね。
現地に行って、いきなり工事中止反対だと共同声明を行ったことは、感情でしか判断していない、あるいは住民感情に相乗りした大衆迎合主義に過ぎないという印象を受けてしまいます。
石原都知事は、異常気象が続いており、治水対策のためには八ツ場ダムが必要だとおっしゃっていたのですが、果たして50年以上も昔に想定された対策が、はたして今なお有効なのかの検証をされたことがあるのでしょうか。
それなら、東京都が考える治水対策の全貌を示し、八ツ場ダムの必然性を訴え、議論を巻き起こすべきですね。ばたばたと、ヘリで現地に行くパーファーマンスはかえってマイナスではないでしょうか。
新銀行東京の失敗、オリンピック招致の失敗、そして都議会は民主党が第一党。四面楚歌のなかで、石原都知事の立場も微妙になってきており、なんとか活路を見いだしたいという焦りなのかと穿った見方もしたくなります。
八ツ場ダム問題は、これまでの自民党と国土交通省が押し進めてきたハコモノ、コンクリート行政の負の遺産をどう処理するのかという問題でもあり、そういったハコモノ、コンクリート行政に国民はノーという答えを出したわけですから、よほどの効果が示されないないかぎり、今となっては工事再開は、民主党政権を揺るがしかねない問題でもあるので、ありえないのではないでしょうか。
知事さん達には悪いですが、なにか読みが浅く、戦術的にもどうかと疑問に感じてしまいました。民主党政権を生み出した国民の意識や感情ををもっと見た行動をしないと選挙も危ないかもしれません。、またそれはそっくり民主党にも言えることだとは思いますが。
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1. 日本の膿を残そうとする6都県知事@八ッ場ダム [ 時事を考える ] 2009年10月20日 13:24
八ッ場ダム中止撤回を、6都県知事が共同声明とのこと、同ダムのご利益がない?元民主
この記事へのコメント
5. Posted by 鮎をヨメより愛する会会長 2009年11月04日 21:47
皆さんダムは自然崩壊、川を殺す事を知らないでしょう。
山に降った雨は枯れはなど養分を含んで川へ流れます。そこでダムがあると水が腐り汚れた水が下流へ流れます。私鮎を
求めて全国の川をめぐりダムのあるないのは、この違いは
言葉では言い表せません。カレーとうんこぐらいです。このことが一番よくわかるのが熊本県の球磨川です。球磨川は
今話題の川辺川とダムのある市房川で途中でわかれます。この川の合流点に行けばわかります、川辺川は日本一の清流ですが市房川は一年中濁って水温も2−3度たかいのです。この素晴らしい自然にダムダム言ってたバカがいたのです。
自然は一度壊すともどりません 残り少ない自然を大切に
山に降った雨は枯れはなど養分を含んで川へ流れます。そこでダムがあると水が腐り汚れた水が下流へ流れます。私鮎を
求めて全国の川をめぐりダムのあるないのは、この違いは
言葉では言い表せません。カレーとうんこぐらいです。このことが一番よくわかるのが熊本県の球磨川です。球磨川は
今話題の川辺川とダムのある市房川で途中でわかれます。この川の合流点に行けばわかります、川辺川は日本一の清流ですが市房川は一年中濁って水温も2−3度たかいのです。この素晴らしい自然にダムダム言ってたバカがいたのです。
自然は一度壊すともどりません 残り少ない自然を大切に
4. Posted by Panda 2009年10月25日 09:54
こんな有名になったのだから、国をあげて川原湯温泉に観光誘致してあげた方が永続的な利益が確保できると思います。
現地はアクセスも比較的良く、食べものも美味しい素敵なところです。
現地はアクセスも比較的良く、食べものも美味しい素敵なところです。
3. Posted by jiro 2009年10月22日 00:05
いろいろ議論が出てきますね。
いろいろ言われる数字も疑わしい根拠を作るべく
無理に作り上げたものや、古い数字を使うことで
都合のよいこともあるように思えてきます。
国家財政と今日の行政サービスに国民が何を期待しているか、
少子化、高齢化などでの社会保障の今後や、
それらの社会現象の変化が与える未来への影響を
考えてもらいたいですね。
いろいろ言われる数字も疑わしい根拠を作るべく
無理に作り上げたものや、古い数字を使うことで
都合のよいこともあるように思えてきます。
国家財政と今日の行政サービスに国民が何を期待しているか、
少子化、高齢化などでの社会保障の今後や、
それらの社会現象の変化が与える未来への影響を
考えてもらいたいですね。
2. Posted by 山田次郎 2009年10月20日 17:30
工事をやっている間だけ雇用が生まれ、工事をやっている間だけお金が落ちる。
景気カンフル剤というか、「毒まんじゅう」はよっぽどおいしいのでしょう。
地元の方々も政府や自治体の説明を鵜呑みにしないで、「地元の発展のために作られた」ことになっている成田や関空の、その地元の現状をよく検分された方がよいのではないかと思います。
景気カンフル剤というか、「毒まんじゅう」はよっぽどおいしいのでしょう。
地元の方々も政府や自治体の説明を鵜呑みにしないで、「地元の発展のために作られた」ことになっている成田や関空の、その地元の現状をよく検分された方がよいのではないかと思います。
1. Posted by 日々是マーケティング 2009年10月20日 14:15
このニュースを聞いた時、「ハァ〜?何を今更」という気がしました。
この知事さんたちは「ダム建設に伴う、導水路工事」とか「取水負担」と言った、費用について、キチンと住民に説明をし、了解を得た状態で、この話をしているのでしょうか?
実は、岐阜県の「徳山ダム」に関しては、この問題が今だにくすぶっています。
名古屋の河村さんは、あくまでも個人的考えとして「導水路工事負担金」を凍結したいと、表明しています。
八ッ場ダムだけではなく、用途不明となってしまったダム建設は、水没する地域住民の人たちだけではなく、関係する自治体の住民にとっても意味のない大きな負担を強いるモノだという、説明をした上で、知事さんたちは「(建設)反対・賛成」を言う必要があると思うのですが・・・。
この知事さんたちは「ダム建設に伴う、導水路工事」とか「取水負担」と言った、費用について、キチンと住民に説明をし、了解を得た状態で、この話をしているのでしょうか?
実は、岐阜県の「徳山ダム」に関しては、この問題が今だにくすぶっています。
名古屋の河村さんは、あくまでも個人的考えとして「導水路工事負担金」を凍結したいと、表明しています。
八ッ場ダムだけではなく、用途不明となってしまったダム建設は、水没する地域住民の人たちだけではなく、関係する自治体の住民にとっても意味のない大きな負担を強いるモノだという、説明をした上で、知事さんたちは「(建設)反対・賛成」を言う必要があると思うのですが・・・。



