2009年10月17日

民主党は巧みな政治ショーをやっていると感じはじめた

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小泉内閣は極端に政治を単純化させた水戸黄門劇場だったと思います。「官か民か、この印籠が見えぬか」というものでした。もともとは理解力の低い人たちをターゲットに描いたシナリオだったそうですが、それが本当かどうかは分からないとしても、低かったのはターゲットとした人たちよりも、小泉チルドレンだったのかもしれません。シナリオとしてはあまりにも単純すぎるぐらい単純な水戸黄門劇場でしたが、多くの人たちが乗せられました。善か悪かという設定、勧善懲悪は日本人の文化の底流に流れているのでしかたないのかもしれません。

さて、民主党連立内閣の動きを見ていると、どうも新たな劇場型政治だという印象を受けます。新政権の蓋を開けてみると、案外役者が揃っているということもあるかもしれませんが、この劇場の特徴は、議論を呼びそうな投げかけをまず行い、賛否両論の渦を巻き起こして注目を高め、さらに次のアクションを見せていくことで、民主党の存在感、結論への納得感、コンセンサスをつくるという手法です。
かつての自民党内閣では、これほど閣僚がマスコミに登場することはなかったというほど連日閣僚がテレビに登場してきています。それが副大臣、政務官クラスまで、日々頻繁にマスコミに登場し、その努力とか存在感を深く印象づけていることです。露出がこれほど増えると、その影響ははかりしれません。
小泉水戸黄門劇場よりははるかに巧妙に感じます。しかも次々に役者がでてくると、谷垣さんが掲げた全員野球のお株もすっかり奪われてしまいました。

いったい誰が描いているのか興味がありますが、前原国交相の羽田空港のハブ化発言を巡っては、なんと森田千葉県知事まですっかり乗せられ、見事に役割を演じさせられてしまいました。

補正予算削減にむけた切り込みにでも、あたかも最終結論だという感じで中間の状況を発表し、そこに批判を誘い、しかし最終ゴール前の努力を見せました。
「暗」から「明」へのどんでん返しです。「いったいどうなるのか、たいしたことできないじゃなないか、この内閣は大丈夫か」から「案外やるじゃないか、よくやった」という落差をつくるのは、シナリオとしては正攻法で効果が高いですね。過去の政治プロセスの固定観念を捨てられないマスコミも、この劇場を盛り上げる役割を果たしています。

おそらく、来年度予算でも概算要求を膨らませ、失望感、不信感、そして批判が集まっていますが、昨日の行政刷新会議の仙谷さんの表情のなかに、それなりに着地点を持っているというゆとりを感じました。役者としてはもっと大変だ、厳しいという演出をしたほうが良かったかぞしれません。
事業振り分けによる削減、さらに特別会計という切り札を残しての発表でしたから、ちょっと先のシナリオが読めて面白くないと感じていたのに、案外論客といわれる人まで乗せられてしまっている人が多いのには驚きます。
自民党の石破さんや、大島幹事長の批判もこのシナリオのなかでは、この劇場を盛り上げる端役でしかなくなってしまっているということに気がついていらっしゃらないようです。自民党の方々も早く気付いて、対策を練られたほうがいいように感じますね。

ちょっと斜に構えて書いてみましたが、肯定的に言うなら、それは政治プロセスの「見える化」です。これまでの政治は官僚が描いた結論を、政治家が承認印を押して、官僚が描いた台本を読んでいたにすぎなかったわけですが、国民に政治の決定プロセスを見せ、そこに参加(もちろん本当の参加は選挙なのですが)しているという体験を創り出しているということでしょう。そうやって国民に情報開示が行われ、政治意識が高まり、政治への参加や、政権選択の重要性の認識の認識が高まっていくことは大いに期待したいところです。

そうやって政治手法が大きく変わって来たなかで、国会運営がどう変わっていくのかを早く見たいものです。自民党もかつての与野党対決という固定観念にとらわれ、新しい野党戦略を生み出せなければ、このシナリオに飲み込まれ、さらに存在感をなくしかねませんね。間違ってもいけないのは、国民が望んでいるのは自民党が政権に復活することではなく、利権の復活を望む人びとは別にして、質の高い政策論争によって、よりよい政策が生まれ、それが実行されることだということです。

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kinkiboy at 10:33│Comments(2)TrackBack(1)clip!政治 

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私を含めてだが、国民が外面だけを見て、中身を理解しないから、政治はどんどんショーになる。農薬いっぱいの虫食いの無い野菜をありがたがるのと同じことだ。美味しそうな調理例がラベルされているが添加物だらけの冷凍食品をありがたがるのと同じことだ。 政治とは、利害

この記事へのコメント

2. Posted by 杉山 保   2009年10月17日 23:39
政治はおかしいと気付いていました。 
国民に理解が出来て、政治が身近に感じます。
論争を望む。
(訂正しました)                   1、関係者に今までの問題点を情報公開(可視化)する。
2、政治の有るべき姿を理念として説明責任する。    
3、問題点の議論に自由に参加できるようにする。

この過程で何を得たか、何を撤回すべきかはっきりするでしょう。
1. Posted by sugiyama tamotsu   2009年10月17日 23:30
1、関係者に今までの教育・指導の問題点を情報公開(可視化)する。
2、教育や人材育成の有るべき姿を会社の理念として説明責任する。    
3、問題点の議論に自由に参加できるようにする。
この過程で何を得たか、何を撤回すべきかはっきりするでしょう。

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