2009年09月11日
電子書籍、日本は蚊帳の外?
以前、アマゾンの電子書籍リーダーKindleに関して、「Kindle版書籍の売上げ数は印刷版書籍の35%に達している」というTechCrunchの記事をご紹介したことがあります。日本でも電子ブックはありますが、まだまだ普及していない状況であり、もしその数字が正しいのなら、アメリカでは、すでに電子書籍の時代が本格的にはじまったということになります。
電子書籍の時代が迫ってきているのだろうか?
それがこのところ、書籍販売のバーンズ&ノーブルや、SONY、またGoogleなどの動きが急になってきているように感じます。ブックマークしたものだけでもこれだけの記事がありました。
米書店大手のバーンズ&ノーブル社、70万タイトル以上の電子書籍販売サイトを開設
ソニーの電子書籍ストア、標準フォーマットに全面移行
ソニー、3G機能付き電子書籍リーダーでKindleに対抗
Googleが英国の電子書籍リーダー企業と提携 Kindleに対抗か
ネットブック的な電子書籍リーダー、ASUSが開発中(WIRED VISION)
米国では電子書籍がなぜ人気? オールスターで市場争奪戦
しかし、日本でも電子書籍をやっているところはあるのですが、電子書籍の本格的な配信や、電子書籍リーダーという話題からは蚊帳の外というか、ほとんど話題にすらなっていません。
電子書籍が実現するためには、コンテンツを持っている側が電子書籍を認めるかどうか、あるいは出版社の思惑の影響が大きいと思いますが、Googleの書籍検索に関しても、著作権をもっている人たちから猛反発がでるなど、そちらの障壁が大きいのでしょうか。
ユーザーの立場からすると、読むツールが、電子書籍リーダーが望ましいのか、PCが良いのか、あるいはiPhoneなどのモバイル端末が良いのかは別にして、電子書籍は魅力がありますね。
読みたいときにいつでも買える、何冊でも持ち歩ける、印刷した書籍よりも安いなど利点が多いように感じます。
おそらく、電子付箋とでもいうべきでしょうか、気になる箇所のマーキングとタグ付けによる整理もできるようになるのではないかと期待しているのですが、残念なことです。
しかし、電子書籍の分野にアップルが名乗りをあげていないことにお気づきでしょうか。アップルが参入するというのはしごく自然なことに感じますが、煙幕を張っているだけのことかもしれないとしても、まだ市場が小さく、業界が旧態依然としていることや、既にApp Storeで電子書籍が買えることなどを挙げて、本格的参入には消極的です。
Appleが電子書籍ストアに参入する?
それで気になったのは、過去記事でも引用したKindleに対するジョブズさんの言葉です。
あの製品がどれだけいいか悪いか、そんなことはどうだっていい。現実問題みんなもう本なんか読まないのだ。アメリカでは去年1年で読んだ本が1冊以下の人が40%。だから考え方そのものが頭っから無理があるんだよ、誰ももう本なんか読まないんだから本をみんな読まなくなったということで、日本はどうなのかという国際比較があるかどうかを検索してみたのですが、たどり着いたのがこちらでした。
読書時間の国際比較(石田豊「デジタル/仕事/技術」)
石田さんもデ-タを探すのに苦労されたようですが、週当たりの平均読書時間とその国際ランキングを見ると、トップはインド、つづいてタイ、中国であり、アメリカは22位、日本が29位、韓国が30位で最下位となっています。
ランキングを眺めていると、メディア多様化の進展度とも関係しているようにも感じますが、いずれにしても本を読まなくなっているという現実もあながち否定できないのかもしれません。案外電子書籍の波は、発展途上国からやってくるということかもしれませんが、日本では、電子書籍化して、読者人口や読書時間が増えればいいけれど、そうでなければ、変化は望まないといというのが業界の本音にあるのかもしれないですね。
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この記事へのコメント
5. Posted by わに庭 2009年09月12日 20:25
私は40代ですが、携帯で漫画・書籍は当たり前なんで、
若い世代はもっとそうなんじゃないかな、と、思います。
電車の中で読むのにも、
手で持つ文庫本より携帯の方が楽。
ネットからPCの電子書籍サイトはなかなか大変みたいですが。
利用することもあるけど、
PCで読むのはおっくうで。
漫画の電子レンタルサイトなんてのもありますよ。
一冊100円で、ダウンロードできる期間が限られてるの。
漫画などは、雑誌は出すほど赤字だって言うし、
単行本の収益でまかなってるって言うし、
無料でサイトで公開して、
単行本を売る、って傾向にもなってきてるんじゃないかなぁ。
週刊少年ジャンプが夏休みに人気漫画の第一話読み放題、やってました。
朝日から出してた季刊漫画誌が廃刊になって、
ネットで無料公開になったみたいですし。
若い世代はもっとそうなんじゃないかな、と、思います。
電車の中で読むのにも、
手で持つ文庫本より携帯の方が楽。
ネットからPCの電子書籍サイトはなかなか大変みたいですが。
利用することもあるけど、
PCで読むのはおっくうで。
漫画の電子レンタルサイトなんてのもありますよ。
一冊100円で、ダウンロードできる期間が限られてるの。
漫画などは、雑誌は出すほど赤字だって言うし、
単行本の収益でまかなってるって言うし、
無料でサイトで公開して、
単行本を売る、って傾向にもなってきてるんじゃないかなぁ。
週刊少年ジャンプが夏休みに人気漫画の第一話読み放題、やってました。
朝日から出してた季刊漫画誌が廃刊になって、
ネットで無料公開になったみたいですし。
4. Posted by ひろぽん 2009年09月12日 12:27
こんにちは、通りすがりのものです。
ある調査によると、日本は世界一の電子書籍市場(350億円)で、その8割以上が携帯電話向けといわれています。すでに90年代生まれの世代はケータイが当たり前、読書も紙の書籍ではなく電子書籍が当たり前になっているようです。大人の常識は、いちど疑ってみたほうが良いかもしれません。
ある調査によると、日本は世界一の電子書籍市場(350億円)で、その8割以上が携帯電話向けといわれています。すでに90年代生まれの世代はケータイが当たり前、読書も紙の書籍ではなく電子書籍が当たり前になっているようです。大人の常識は、いちど疑ってみたほうが良いかもしれません。
3. Posted by dawn 2009年09月12日 10:40
おはようございます。
8/29東洋経済特大号にも、「知られざる出版革命」等の記事が出てます。世の中、電子書籍の方向へと動いていくのでしょう。1999年の「本は変わるのか?−別冊 本とコンピューター1」(大日本印刷)なんて時代から随分と変化したなと思います。
但し、私の個人的趣味の世界から申し上げると(化石かな、笑)、小説・詩などに関して言えば、内容は当然として、表紙(背表紙も含め)、構成、フォント、挿絵等、こうしたもの全てを合わせて一つの作品ではないかと思うことが多いので、全てが全て電子書籍化されるのは寂しい気がします(資源の問題はありますが)。本屋で本を探す楽しみなんてものは少数の趣味人の世界になってしまったのかもしれませんが。
別の問題ですが、日本人の本離れを加速した原因の一つに委託再販制度があるのではないかといつも感じています。(色々と差し障りもありますので制度的な欠陥の問題点は端折りますが)「本が高い⇒本が売れない⇒本の大量発行⇒内容の劣化⇒ますます本が売れない⇒本がまた高くなる」の負のスパイラルを生み出している。
メディア多様化の進展とも関連しているのかもしれませんが、一番の問題は良書が悪書に埋もれて見つけ出せないと云うところではないのかなと感じます。そう考えると、電子書籍は、本離れ以上に文書離れを加速する恐れもあり得るなと心配にはなりますね。
いや、取留めもないコメントで失礼致しました。
dawnより
8/29東洋経済特大号にも、「知られざる出版革命」等の記事が出てます。世の中、電子書籍の方向へと動いていくのでしょう。1999年の「本は変わるのか?−別冊 本とコンピューター1」(大日本印刷)なんて時代から随分と変化したなと思います。
但し、私の個人的趣味の世界から申し上げると(化石かな、笑)、小説・詩などに関して言えば、内容は当然として、表紙(背表紙も含め)、構成、フォント、挿絵等、こうしたもの全てを合わせて一つの作品ではないかと思うことが多いので、全てが全て電子書籍化されるのは寂しい気がします(資源の問題はありますが)。本屋で本を探す楽しみなんてものは少数の趣味人の世界になってしまったのかもしれませんが。
別の問題ですが、日本人の本離れを加速した原因の一つに委託再販制度があるのではないかといつも感じています。(色々と差し障りもありますので制度的な欠陥の問題点は端折りますが)「本が高い⇒本が売れない⇒本の大量発行⇒内容の劣化⇒ますます本が売れない⇒本がまた高くなる」の負のスパイラルを生み出している。
メディア多様化の進展とも関連しているのかもしれませんが、一番の問題は良書が悪書に埋もれて見つけ出せないと云うところではないのかなと感じます。そう考えると、電子書籍は、本離れ以上に文書離れを加速する恐れもあり得るなと心配にはなりますね。
いや、取留めもないコメントで失礼致しました。
dawnより
2. Posted by 通りすがり 2009年09月11日 16:05
MACお宝鑑定団blogより抜粋
(9月9日に行われたJobsへのインタビュー抜粋/電子ブック市場に関して)
電子ブック市場に対する考えは前と変わっていないのかを尋ねられたSteve Jobs CEOは、専用端末も良いが、多目的端末の方が市場にもっと受け入れられるのではないかと考えている。普通、たくさん販売すれば自慢して発表するのだが、AmazonはKindlesの出荷台数を発表しない。と指摘したそうです。
http://www.macotakara.jp/blog/
(9月9日に行われたJobsへのインタビュー抜粋/電子ブック市場に関して)
電子ブック市場に対する考えは前と変わっていないのかを尋ねられたSteve Jobs CEOは、専用端末も良いが、多目的端末の方が市場にもっと受け入れられるのではないかと考えている。普通、たくさん販売すれば自慢して発表するのだが、AmazonはKindlesの出荷台数を発表しない。と指摘したそうです。
http://www.macotakara.jp/blog/
1. Posted by foreach_blog_in_blogs 2009年09月11日 14:54
個人的には電子書籍と電子決済と無線ブロードバンドが「握手」して、小説でも記事でも論文でもゴシップでも、欲しいと思った時にその場で買ってその場で読めるようになると嬉しいですね。
「一回読み捨てなら値引き」なんてのがあれば、いう事なしですね。
残念ながら電車の中を見回すと、ゲームしてるかボー…としてるか寝てるか、そういう人が大多数な現状では、電子ブック市場にベンダーサイドの期待が集まらないのもしようがないのかも知れませんね。
P.S.よく考えたらケータイで既に「握手」サービスしてますね、長物は読みにくそうですけど。
「一回読み捨てなら値引き」なんてのがあれば、いう事なしですね。
残念ながら電車の中を見回すと、ゲームしてるかボー…としてるか寝てるか、そういう人が大多数な現状では、電子ブック市場にベンダーサイドの期待が集まらないのもしようがないのかも知れませんね。
P.S.よく考えたらケータイで既に「握手」サービスしてますね、長物は読みにくそうですけど。



