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OSってなにかといわれても、それなに?と言う人も多いと思います。携帯でも使われているのですが、一般にはPCやサーバーを動かすための基本ソフトのことですね。
PCなら、ウィンドウズであれば最新はWindowsVISTAですが、多くの人にとってはWindowsXPです。会社支給のものならWindows2000をまだ使っているということも珍しくありません。マックならOS Xでしょうか。
今は、ITに関係する人、あるいはPCに関心の高い人以外でOSを意識する人はほとんどいません。しかし、かつては違いました。OSがPCを進化させ、また普及の牽引車となってきた時代がありました。
OSがPCの機能や性能を大きく左右していたのです。今の若い人たち、あるいはPCを使い始めたのが遅かった人たちにとっては、Windows95が登場したときに、秋葉原に徹夜で人びとが並んだなんて想像もつかない話ではないでしょうか。Windows95はそれほど画期的でした。誰もがインターネットが使えるようになり、インターネット普及に大きな弾みとなったのですから。

そういったイノベーションがOSでもたらされる時代も終わり、新しいOSがよいものだという神話も崩れてしまいました。WindowsVISTAが一般に売り出されたのが2007年の1月ですが、ドッグイヤーともいわれる変化の早いコンピュータの世界で、未だにWindowsXPが主流だということがすべてを物語っているように感じます。マイコミジャーナルの記事によれば、Jストリームの行った調査では、2009年2月で日本でWindowsXPを使っている人が65.6%で、WindowsVISTAは23.0%に過ぎなかったようです。
Vistaの国内普及進むも、いまだ主流はXP - ブラウザはFirefoxが大続伸

では、なぜGoogleはそんな成熟してしまっているOSの世界に、Google Chrome OSを投入してきたのでしょうか。Googleは、「軽量オペレーティング・システムであり、当初はネットブックをターゲットとしています」としています。
確かに機能や性能よりも、軽くて、早く起動するOSはネットブックに限らずPCでもニーズがあると思います。しかも立ち上がりの遅いWindowsの欠点をついたものです。
Googleは一応、このOSがスピードと使いやすさ、安全性を重視したものであり、大部分の時間をウェブで過ごすユーザー向けに開発されているものとしています。それはそれで正論でしょうが、隠された意図があるのじゃないかって疑ってみるのも面白いものです。
案外テレビを狙っているのじゃないかという気がしてなりません。Googleはテレビのセットボックス用としてはGoogleの携帯用OSでもあるAndroidをあてているのですが、本命は案外こちらかもしれないと思っています。

昨日ご紹介した佐々木さんの「2011年 新聞・テレビ消滅」の延長ともなりますが、いずれ、テレビとネットの融合が起こってくるはずです。それは、ライブドア元社長の堀江さんや楽天の三木谷さんが主張した、テレビで見ている服がネット通販でその場で買えるという馬鹿馬鹿しい話ではなく、テレビもインターネットも同じプラットフォームで見る時代が当然くるだろうということです。
妄想でしかないかもしれませんが、Googleだったら、その時のプラットフォームを一挙に握ってしまおうということぐらい考えていても不思議ではありません。PC、携帯、テレビ、あらゆる情報家電をつなぎ、世界のあらゆる情報を整理してしまう、つまり支配してしまえばGoogle帝国は国家以上の権力を握ることになりそうです。世の中はそんな漫画のシナリオのようにはなっていかないとは思いますが。


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