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西友の直近の業績については、ウォマートが買収したため公表されておらず、わかりませんが、現状では他の総合スーパーと同じく苦戦していることは容易に想像できます。
その西友が、ウォルマートの調達網を活用し、低価格のPB衣料品を大幅に拡大することを明らかにしています。その第一弾として衣料品PBの「George」のてこ入れを行い、東京・原宿で、西友は4日、同社初のファッションショーを開きました。
西友、低価格PB衣替え 英デザイン採用 品目6割増
確かに、ホームページを見てみると、日本の総合スーパーの衣料品PBの独特の匂いはしません。
George
日本の総合スーパーは、いずれもが、高度成長を背景に、店舗数と店舗面積を広げる戦略をとってきたのですが、低成長時代に入り、小売市場が縮小し、価格競争が始まったあたりから、日用雑貨ではドラッグストアに、家電はヤマダ電機などの家電量販量販に、さらに衣料品では、ユニクロやしまむらに、さらに海外参入組のZARAやH&Mにと、どんどん浸食され、気がついてみると、総合と言っても、それぞれのカテゴリーでは競争力を失い、蓮根のように穴だらけの状態となり、衰退してきたというのが実態です。百貨店についてもほぼ同じことがいえると思います。
食品はPB開発などでまだ健闘しているとはいえ、粗利の大きい衣料品での競争力低下や販売不振とあっては、経営の足を引っ張ります。ヨーカドーは、元伊勢丹のスパーバイヤーで、福助再建を行った藤巻さんを抜擢したりしましたが、仕組みそのもの、またブランドマネジメントを革新することができず、相変わらず低調なままです。
今回の西友の動きは、米国では一人勝ちの様相となってきたウォルマート流の調達からデザイン、販売にいたるバリューチェーンマネジメントやブランドマネジメントをそのまま導入したということですが、日本流対米国流でどちらが成果をあげるのか、目が離せなくなりました。
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