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竹中教授のが産経の『正論』のなかで、「政権を取ることは手段であって目的ではない」と書いていらっしゃいます。これはどこかで聞いたことがありますね。麻生総理の党首討論の際に出た言葉だったでしょうか。
まあ正しいと言えば正しいのですが、竹中さんがおっしゃっても説得力が薄いように感じます。
【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 実現したい政策見えぬ民主党

それは差し置いて、目的と手段をよく考えるということは発想を広げたり、実行方法のアイデアを広げることに役立つことが多いように感じます。
目的はそれより上の目的からすれば手段となります。たとえば、美味しいカレーが食べたいという押さえられない気持ちになったとします。それで美味しいカレーを食べるために、カレーの美味しい店を探したり、カレーの美味しいつくりかたのレシピを探すというのが手段となります。が。普通は、それで素直に行動するものですが、いやもっとクリエイティブな手段があるかもしれません。

そんなときに、ちょっとなぜ美味しいカレーを食べたくなったかを考えてみるのです。ひょっとすると、心のどこかに気分を変えるための食事をしたいということがあるのかもしれません。もしそうなら、「美味しいカレーを食べる」と言うことは手段となり、「気分を変えるための食事をする」というのが目的になります。
先ほどの「美味しいカレーの店やレシピを探す」ことは手段でしたが、それをネットで調べていたときに、ネットで調べる目的は「美味しいカレーの店やレシピを探す」ことになります。
このように、目的が手段ともなり、手段が目的ともなるのですが、このことを目的と手段は入れ子のような構造になっているといいます。私たちは普段から、そうやって目的と手段の入れ子構造を、意識しているかいいかは別にして、心のなかでマネジメントしています。
そのマネジメントが組織として働かなくなったときに、会議のための会議をやっているとか、お客さまのニーズが変化しても、同じことを繰り返すマンネリ状態になってしまいます。
いつもいつも、目的と手段のマネジメントをやっている暇はないというのが普通ですが、なにか難問にぶつかったときに、この目的と手段の入れ子構想を意図的にマネジメントしてみると、発想が広がったり、考えが整理できたりすることがあるのでお奨めします。またプロジェクトの運営の中でも、目的と手段についてメンバーで議論しあうことも、お互いのコンセンサスをとるためには重要なことだ思います。

この目的と手段の入れ子構造のマネジメントは、二つの質問と思考を駆使することからはじめます。それは、「なぜ?」では「どうすれば?」です。
さきほどの「美味しいカレーを食べる」という最初の目的に対して、その「なぜ?」が「気分を変えるための食事をする」ということであったとしたら、その上位の目的を達成するための手段は、「美味しいカレーを食べる」ということだけではなくなります。つまり、「気分を変えるための食事をする」ために「どうすれば?」を考え発想してみると、「いつもと違う人と食事する」「食べ方を変えてみる」「いつもと違う場所で食事する」とかいろいろなアイデアもでてきます。その解として、いつもと違う本格的なカレーづくりに挑戦して、誰かを招待して一緒に食べよう」ということになるかもしれません。
あるいは「美味しいカレーを食べる」という意外でもっといい手段が発見できるかも知れません。
どのレベルの目的を照準に置くかということも重要です。あまりに上位の目的を目的としてしまうと作戦が曖昧になってしまいます。あまりにも下位の目的を目的に置くと、チャレンジする気持ちが引き出せなかったり、実践した結果の満足感や効果が小さすぎるというリスクもあります。
いずれにしても、目的と手段の入れ子構造を考え、目的と手段の視点の置き換えを奔放にやってみることは、発想力を磨くトレーニングにもなるように思います。


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