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検索エンジンと言えば、日本ではYahoo!がトップと健闘していますが、世界的には圧倒的にGoogleが王者であることはいうまでもありません。劣勢のマイクロソフトがシェアの低下に歯止めをかけ、さらに巻き返したいということで、昨年は、Yahoo!買収に動いたけれど頓挫してしまいました。

しかしGoogle追撃への思いが強いのか、先月末に新検索エンジン「Bing」を発表し、ライブサーチに変わる検索エンジンとしてリリースしました。
日本語版は機能が制限されているので、Googleとなにが違うのかがよく分かりませんが、それよりなぜ今さら、検索エンジンなのかというのがよくわかりません。
マイクロソフトの新検索エンジン「Bing」については、なんの関心もない、報道記事もスルーしたという人がほとんどではないでしょうか。読売記事によると、マイクロソフトはこの「Bing」利用促進のために多額の広告投入を計画だそうですが、宣伝広告でどうにかなるかは疑問ですね。
マイクロソフト、新検索エンジン「Bing」の利用浸透に多額の宣伝費投入へ(読売)
自らの主張を補強するため、Microsoftは(Yahooの最高経営責任者Carol Bartz氏の言葉を借りると)「何隻もの船を満杯にする」ような金額を宣伝に費やす計画だ。各広告業界誌の見方では、推定額は8000万ドルから1億ドルとされている。
検索エンジン市場の力関係を見ると、Googleは世界で6割強のシェアを持ったガリバーで、二位のYahoo!の13%を大きく引き離しています。さらに、マイクロソフトは、2007年に百度(Baidu)にすら抜かれ、三位の座も失ってしまいました。マーケティングの常識的な視点から言えば、検索市場では存在しないに等しい立場です。

そんなマイクロソフトの怨念というか、意地としか思えないチャレンジである「Bing」ですが、さっそくとんでもないミスをやってしまったようです。
検索窓に”win xp serial”と入れて検索すると、なんとXPのシリアル番号がでてきたというのです。さすがにDiggで話題になったために、シリアル番号がでないように修正したようですが、ちょっと考えづらいミスです。
その検索結果の画像はこちらにあります。

まあ、それはお笑い話として、社会的な意義から言っても、またトレンドから言っても、もはやGoogleを改善したような検索エンジンは誰も望んでいないのではないか思えます。検索エンジンはネットでは必需品ではあっても、、もはや成熟し、ある意味でコモディティになってしまった感があり、またコモディティ化すればするほど、シェアを覆すのは難しいのです。

それこそ、検索する人のこれまでのクリック傾向、つまり、サーチエンジン側のアルゴリズムで順位が決まるのではなく、検索する人に合わせて検索結果順位がチューンアップされるとか、検索ワードから、コミュニティに入っていけるとか、もっと発想の違うアプローチで、新次元の体験を提供しない限り、この「Bing」は厳しいのではないでしょうか。
Bing beta(日本語版)


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