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メガネとかコンタクトレンズとは幸い縁がないので、あまり関心がなかったのですが、このところずいぶん「眼鏡市場」の看板を掲げた店がずいぶん増えてきていると思っていました。
今日の日経MJは一面で、この「眼鏡市場」を展開しているメガネトップの特集をやっていましたが、専門店大手各社が売り上げ高を落とすなかで、売り上げ高が伸び、一昨年にメガネスーパーを抜き、業界トップの三城ホールディングに肉薄する勢いです。
09年3月期の決算で、売り上げ高で前期比11%増の460億円を達成し、経常利益も2.1倍の54億円を過去最高になったそうで、三城ホールディングが連結で最終赤字になったのとは対照的です。
好調の原因は、どのレンズにしても、18,900円の均一価格で低価格を実現していることと、接客の品質だといいます。
実際、「眼鏡市場」で眼鏡を購入した人に聞くと、最新の設備も導入されており、応対がきめ細かく、また迅速だときわめて満足度が高いようです。
同記事によると眼鏡小売市場は、現在4,600億円46,000 億円の規模で、この10年間で1000億円も縮小しています。この眼鏡市場だけでなく、縮小する市場の中での業界勢力地図が塗りかわっていくというのは、大きな時代のトレンドとなってきています。
アパレル業界でも、ユニクロの快進撃が止まりませんが、カジュアルウェアのポイントなどが好調ななか、百貨店の衣料品売上高の減少にはブレーキがかかりません。
しかも、好調なところは単に安いということではありません。キーワード「バリュー」の提供する仕組み競争が始まっているということだと思います。スーパーやコンビニエンス、またホームファーニシングなどのPB開発競争も、いかに安くて、いい品質の商品やサービス、つまり最大のお値打ちを提供する新しいしくみがつくれるかどうかです。
このメガネトップも4割がPBだといいます。また06年春に実施した消費者調査で、納得して眼鏡を買える価格が2万〜2万1000円という結果を得て、売価を18、900円に設定したというところも、消費者の人たちの、納得できる価格で納得できる品質の商品やサービスを買いたいという「バリュー消費」のトレンドを見据えての戦略でしょう。
まだまだマーケティングも、新製品効果、また広告やプロモーションで売上拡大をはかるという市場拡大期の発想から抜け出せていないのが現状だと思います。とくに金融バブルによる消費拡大による輸出の伸びによる好景気が続いたことが、発想の転換を遅らせたのかもしれません。縮んでゆく市場のなかでどうすれば競争優位にたてるのかということが、大きなマーケティングの課題になってきたのではないかとつくづく感じます。
バリュー消費―「欲ばりな消費集団」の行動原理
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好調の原因は、どのレンズにしても、18,900円の均一価格で低価格を実現していることと、接客の品質だといいます。
実際、「眼鏡市場」で眼鏡を購入した人に聞くと、最新の設備も導入されており、応対がきめ細かく、また迅速だときわめて満足度が高いようです。
同記事によると眼鏡小売市場は、現在4,600億円
アパレル業界でも、ユニクロの快進撃が止まりませんが、カジュアルウェアのポイントなどが好調ななか、百貨店の衣料品売上高の減少にはブレーキがかかりません。
しかも、好調なところは単に安いということではありません。キーワード「バリュー」の提供する仕組み競争が始まっているということだと思います。スーパーやコンビニエンス、またホームファーニシングなどのPB開発競争も、いかに安くて、いい品質の商品やサービス、つまり最大のお値打ちを提供する新しいしくみがつくれるかどうかです。
このメガネトップも4割がPBだといいます。また06年春に実施した消費者調査で、納得して眼鏡を買える価格が2万〜2万1000円という結果を得て、売価を18、900円に設定したというところも、消費者の人たちの、納得できる価格で納得できる品質の商品やサービスを買いたいという「バリュー消費」のトレンドを見据えての戦略でしょう。
まだまだマーケティングも、新製品効果、また広告やプロモーションで売上拡大をはかるという市場拡大期の発想から抜け出せていないのが現状だと思います。とくに金融バブルによる消費拡大による輸出の伸びによる好景気が続いたことが、発想の転換を遅らせたのかもしれません。縮んでゆく市場のなかでどうすれば競争優位にたてるのかということが、大きなマーケティングの課題になってきたのではないかとつくづく感じます。
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