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衣料品の下取りセールのブームに火をつけたのはイトーヨーカ堂だそうですが、百貨店も下取りを打ち出して人気がでているといいます。消費を喚起し、「回収品を発展途上国へ寄付するなど社会貢献も兼ねた企画」(フジサンケイ ビジネスアイ)だといっても、コストがさらにかさむことは間違いなく、ただでさえ衣料品で稼げなくなった総合スーパーとか、百貨店としては、逃げてしまったお客さまを呼び戻したいという切実な思いがにじみ出ています。
さらに、百貨店で、イタリアの生地を使ったスーツが一万円を切って売り出されたことがニュースになっていましたが、こちらはスーツディスカウンターとの激突です。はたして持続できる企画なんでしょうか。
担当の人たちの涙ぐましい努力が目に浮かぶようで、いやはや百貨店も大変だというのがひしひしと伝わってきます。

しかし、目先の努力、セールの企画で百貨店が救える状態なんだろうかという疑問も同時に沸いてきます。もっと大きな戦略転換がいまごろ議論されているのかもしれませんが、目先の努力をすればするほど、どんどん百貨店が他の業態とどう違うのかという差別性やブランドとしての価値を失っていく姿がちょっともの哀しく感じます。
そういえば、このまえマルセルさんのブログ「時事を考える」で、伊勢丹吉祥寺店閉店について、もう百貨店は「4万平米に近い大きな店舗でないと成功しない」と書いていらっしゃったのですが、小さな百貨店に限らず、そもそも百貨店ってないと困る、あるいはないと不便なのかと考えると怪しくなりはじめているのじゃないでしょうか。
閉店して困ると言えば、近くのコンビニが閉店して本当に不便になったのですが、よく利用する大阪のそごうは、空いているから利用するので、閉店されても特に困るというわけではありません。
伊勢丹の吉祥寺店が閉店しても誰も困らない

百貨店、総合スーパーも含めてですが、大きく2点で時代に乗り遅れました。まずは、どんどん多様な選択を増やすことで、経済が成長してきたわけですが、そうなると売り手は、どんどん売り場を広げるか、特定の分野に絞って、そのなかでは選択の奥行きをつくるかになるのですが、そのどちらもできなかったことです。
もうひとつは、メーカーや卸に依存してきたために、独自の商品を生み出すシクミを育てることができず、個性を打ち出す手段がセールとかに限られてしまったということでしょう。
百貨店も生き残りたいのなら、根本的なビジネスの本質から見直したほうがいいと思うのですが、それぞれ長年染みついた体質とか文化があるので、難しいのかもしれません。

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