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アマゾンが電子書籍リーダーKindleを米国で発売したのが2007年。大変なチャレンジをはじめたと思っていましたが、テッククランチの記事によると、Kindle版書籍が、販売数ベースでは、印刷された普通の書籍の35%が売れるようになったそうです。
Kindle版書籍の売上げ数は印刷版書籍の35%に達している

最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏の発表シーンの後ろに映し出されているグラフを見ると、どうも今年の2月段階では13%に過ぎなかったものが、5月には35%にまで売上数が急増しているようです。
理由が、書籍数の増加なのか、第二段のKindle2の発売との相乗効果なのかはわかりませんが、さらにアマゾンは画面が2倍のKindleDXを、昨日から発売しているので、昨日この夏から発売することを発表しているので、かなり本気になってきていることが伺えます。

まず興味を引くのは、電子書籍の時代が来るのかということです。音楽のアルバムを持ち運べるiPodのイノベーションを成功させたアップルのジョブスは、Kindleが売り出されて間もない頃に、そもそも書籍なんか読む人はいないと辛口の発言をしたようですがどうでしょう。
ジョブズ氏、KindleとAndroidをバッサリ
あの製品がどれだけいいか悪いか、そんなことはどうだっていい。現実問題みんなもう本なんか読まないのだ。アメリカでは去年1年で読んだ本が1冊以下の人が40%。だから考え方そのものが頭っから無理があるんだよ、誰ももう本なんか読まないんだから
確かに本を読む人が少なくなったのかもしれないけれど、それでも本を読む人口は決して少なくなく、しかも、ユーザーの立場で考えると、別に書籍として本棚に保存しておきたいものはそう多くありません。
電子書籍化すれば読みたいと思った時にすぐに手に入る、印刷された本よりは安く購入できる、本棚に書籍が増えない、本棚をひっくり返さなくともすぐに探しだせる、もしタグなどをつける機能があれば付箋もいらないなど、結構電子書籍のメリットはあるように感じます。
大阪の古書籍店の老舗である天牛さんのお話では、「本は所有するものから消耗するものに大きく変化しました」ということだそうですから、その典型が「携帯小説」というカテゴリーかもしれませんが、さらにもっと電子化された書籍市場が広がってもなんら不思議ではありません。

日本でも、SONYが電子書籍リーダー「リブリエ」を発売しているのですが、どうもこちらのほうは鳴かず飛ばずで、昨年末に「Timebook Townでのコンテンツ販売は終了いたしました」というお知らせがありますが、そのお知らせがリンク切れになっていて、なにかもの悲しく感じます。
LIBRIe(リブリエ)

電子書籍という市場はきっとあると思います。ただ実現するのが難しいということでしょう。「リーダー」というハードを作ることはこのビジネスのほんの一部のパートでしかなく、ひとえにどれだけコンテンツを蓄積しそれを提供できるビジネスのプレイヤーが登場するかにかかっているということです。
「Kindle用の書籍は現在275,000冊分が出版されており、Amazonの総売上の中でかなりの部分を占める人気本がほとんど」(テッククランチ)だそうですが、日本語の電子書籍という市場を切り開くリーダーが果たして登場するのかという問題に突き当たりそうです。そういったリーダーが登場するまでもなく、やがてアマゾンが日本語版をつくるのかもしれません。

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