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マイクロソフトが、Windows Liveの新サービスでPCだけでなくデジタルフォトフレームなどの機器に転送できるオンラインサービス「Windows Live FrameIt」を開始したそうです。
実家にご家族、とくにお孫さんの最新の写真を送って、日々どんなふうに暮らしているかとか、どれだけ成長してきたかを見てもらい楽しんでもらおうというものです。
デジタルフォトフレームに写真を配信、Windows Live新サービス


このアイデアですが、実はもう10年近く前からありました。デジタル・フォト・フレームも、ネットで送るしくみも、アメリカのベンチャー企業であるCEIVAが開発していました。

検索してみると、製品情報をタイムリーに紹介してくれるブログ「百式」で「インターネット写真立て (CEIVA.com)」と言うタイトルで、CEIVAが紹介されていましたが、2000年1月の記事でした。
インターネット写真立て (CEIVA.com)


そんな早くに、現在話題になっているデジタル・フォトフレームの元祖があり、さらにインターネットで写真のやりとりができる製品があったというのはきっと驚かれると思いますが、ブログ「百式」さんも2000年にはすでにブログを展開されていたというのも流石です。

しかし、このCEIVA。今もホームページがあり、健闘しているようですが、当時はお世辞にもうまくいったとはいえませんでした。
イノベーションは難しいとだめだ、2つのイノベーションを同時にこなすというのは至難の業だという教訓がありますが、その通りでした。写真を液晶パネルで見る「デジタル・フォト・フレーム」というイノベーションと、インターネットで写真のやりとりをするという二つのイノベーションを同時に理解してもらうにはちょっと無理があったと思います。

当時はインターネットの普及率も、とくに常時接続の普及は今ほどは高くなく、、電話線を使って接続環境をつくるというのが大変でした。しかも、まだデジタルカメラもまだ普及期であり、まだ誰もがデジカメやケータイのカメラで写真を撮るという時代ではなかったので、早すぎたのでしょう。
CEIVA

ちょうど、その頃にインターネットを通してソフトをご利用して頂くASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)方式で、営業日報システム「アクション・コックピット」を開発し提供しはじめました。こちらも大変でした。
まだASPを本気でやるところがほとんどなく、salesforce.comも日本語版がなかった時代です。
当時は、グループウェアのNOTESをベースにしたソフトとか、シーベル社のように極めて高価なシステムとかが主流で、ASPということでは、競争相手はほとんどないに等しかったのですが、営業部門にソフトを入れるという自体ががまだ一般的でなく、その効用をご理解頂くのも大変でした。
さらにそれをご理解いただけ、さあ導入しようとすると、その会社に十分な接続環境がないといった壁にずいぶん悩まされました。さらにインターネットを通して運用するというとなにか不安だ、セキュリティが心配だという方もまだ少なくありませんでした。
営業部門にソフトを導入すること自体がイノベーション、それをインターネットで使うという二つのイノベーション同時にやることは、やはり厳しかったという体験をいやというほどさせてもらいました。そして対照的にイノベーションを翌日配送の仕組みづくりに徹したアスクルの岩田さんは大成功されました。やはり、イノベーションは分かりやすく、シンプルでないといけないということでしょうね。

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