2009年04月22日

超ガラパゴス戦略

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献本ありがとうございました。タイトルは『超ガラパゴス戦略』。日立コンサルティング取締役芦辺洋司さんの著作です。

超ガラパゴス戦略~日本が世界で勝つ価値創出の仕掛け
超ガラパゴス戦略~日本が世界で勝つ価値創出の仕掛け
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ガラパゴス諸島は、南米エクアドルの西約900kmの太平洋上に浮かぶ123の大小の島と岩礁からなる火山群島で、大陸とは隔絶された独自の進化を遂げた固有種が多く存在する島々ですが、日本の携帯電話が独自のしかも高度な進化をしてきたにもかかわらず、海外の市場では通じず、まったく競争力のないものになってしまったことから、ガラパゴス諸島の特殊な進化にたとえ、「ガラパゴス化」という言葉がよくいわれるようになりました。

そんな風に「ガラパゴス化」は悪者扱いになってしまったわけですが、作者は、この「超ガラパゴス戦略」でさらに一歩進めて、「日本の持つ独自の文化や環境を積極的に活用し、世界に通用する産業を戦略的に生みだそうという提案をされています。
世界不況というか、バブルとしての消費が消え、さらに消費マインドが冷え込むことで、自動車やエレクトロニクス製品への需要が激減し、輸出が止まってしまい、さらにエレクトロニクス分野では、技術の成熟化と韓国や中国などからキャッチアップされるという状況となり、今や日本は総自信喪失に陥ったように感じます。しかし、よくよく考えて見れば、日本の技術の奥行きは世界に誇るべきものがあり、それが日本の文化、また気質、厳しい消費者の視点などから育ってきたものだけに、そうそう真似できないものがあり、こういった視点が必要だと感じます。
この本のなかで、作者は商材を日本発と海外発、そして日本市場と海外市場との組み合わせで4つのセグメントにわけて、そのフレームを活用しながらどのような戦略があるのか、またどのような課題があるのが整理されている点は参考になるところです。
また超ガラパゴス戦略のケーススタディとして、電動アシスト自転車、高効率ヒートポンプ、逆浸透膜、デジタルカメラ、任天堂Wiiが取り上げられていて、それぞれが戦略シナリオとして解説されています。
そういえば今日の日経で、ファミリーマートがベトナムに進出し、10年2月期末にはセブンイレブンに続いて、海外店舗数が日本の店舗数を上回るという記事がありましたが、これなども海外発のコンビニエンスというビジネスが、日本で独自に改良され発展し、さらに今度は日本初の小売業の業態として海外に進出するという典型的な「超ガラパゴス戦略」です。
しかし、そういった成功例のなかでもデジタルカメラのように、日本ブランド間で技術競争を繰り広げ、アジア企業への参入障壁をつくってきたものの、製品概念そのものが成熟しはじめてきているという分野もあり、技術ではなく、コンセプトそのもののイノベーションが必要になってきているということもいえそうです。そうなると、もう一方では作者も指摘するように、イノベーション戦略ということも考えて見るべきステージに来ているということでしょう。
イノベーションという点では、シュンペータの創造的破壊が有名ですが、ピーター・ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」も忘れることができません。読んで見ると元気がでてきます。
イノベーションと企業家精神 (ドラッカー名著集)
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ドラッカーで思い出したのですが、格言集がでているせいか、その格言から中途半端に引用して紹介しているブログを見かけることがたまにありますが、もともと書かれている趣旨とは違うものも結構あり要注意です。
この前に検索していて見つけたのですが、間違っているというか、その引用はおかしいだろうというものを、さらにコピペしているものなどもあって思わず失笑してしまいます。

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