iidaは、AUの20〜30代の若手社員が中心に企画したというデザインブランドで、「innovation」「imagination」「design」「art」の頭文字から取ったそうですが、かつては infobarなどで話題をつくっていたAUですが、しばらくデザインで話題の少なかった揺り戻しで、デザイン訴求に戻ったという感じでしょうか。
iidaのホームページ
このiidaですが、ブランドとしては、名前もちょっと地名とか人名以外ではイメージが沸かず、シンプルなロゴマークであるために、製品以外にブランドイメージをつくるコンテンツがありません。そういえば皮膚病を感じさせる気持ち悪い赤の水玉のアートもありますが、それでは乗れません。そのあたり感性をうまく刺激するアップルと違うところです。
それにしても、AU色を消そうという狙いがよくわかりません。できるだけ焦点がぶれないようにしようということなら理解できますが、行きすぎるとダブルブランド戦略なのかと思ってしまいます。AUショップで売らないというのならわかりますが、もしAUショップでも売るつもりなら中途半端ですね。
そんな中途半端さの結果でしょうが、出張中のランチタイムに行った都心のショッピングセンターで、一瞬iPodなのかと思わせる雰囲気の展示コーナーができていました。
よく見ると、iidaのブランドが大きく書かれており、その展示とデモンストレーションでした。iidaを知っていたから見ましたが、遠目に見ると、AUというのが分からないために、いったいなにの展示、またキャンペーンなのかがわかりません。当然人も集まらず、スタッフだけがうろうろしていて気の毒でした。
自己満足になってしまっているのでしょうね。デザインで思い切った主張をすることはいいと思いますが、デザインだけでは厳しいのじゃないでしょうか。”Life>Phone”というコンセプトは当然としても、だから何が違うのかが問われます
同じ土俵での機能戦争とは違うところで勝負ということなのでしょうが、問題は携帯利用シーンが変わるサムシングを感じないということです。面白いと感じたのは、電源とかプロジェクターを買うと携帯の画像をスクリーンに投影できるということぐらいでしょうか。
まあいろいろ暴走していただくのは、ブランド・マネジメントのケーススタディが増えていいのですが、もっと利用者に目を向ければ、iidaとかいうネーミングにもならなかったという気がします。なにか社内事情でもあるのでしょうか。
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>問題は携帯利用シーンが変わるサムシングを感じないということです。
これに尽きると思います。しかし、その割にコピーやプローモーションが煽りすぎていて胡散臭さ感じてしまうという感じでしょうか、中身が空っぽな印象を受けます。ただし端末のデザイン(革新的では無いが)は、まぁ質が高く、プロジェクタは面白いと感じますが…。