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小沢代表の秘書逮捕によって、大きく政局が変わってきましたが、総選挙を前にしたこの時期での逮捕、起訴ということで、検察の暴走説、あるいはCIAもからんだ陰謀説がでてきても当然だと言う気がします。
また、その後のマスコミの報道も、検察がリークして世論操作を行っているという批判もあります。確かに鳩山さんが主張するように、菅さんが代表だったときに、ありもしない保険未納問題で政局を変えてしまったという過去の実績があるのでよけいそうなります。都合のいいときにいろいろでてくるものだと感心します。
また、国民は民主党がこの事態を乗り切る知恵や力があるかどうかで、政権担当能力を見ているのじゃないかという気もします。

暴走であれ、陰謀であれ、まあ政権交代というのは大変だ、必死で止めようとする勢力もあるでしょうし、とくに高級官僚の皆さまにとっては天下の一大事なので、それなりの動きがあるだろうと眺めているのですが、その延長でしょうか、元外務省OBの方が、陰謀説の火消しのために産経に記事を書いていらっしゃいます。

ちょっと違和感のある記事で、さっそく、「切り込み隊長」さんや「東京アウトローズ」さんが取り上げていました。
陰謀説ってすげえなあ
小沢氏秘書の逮捕・起訴をめぐる「CIA陰謀説」、否定に躍起となる外務省!?

問題の記事はこちらです。
【宮家邦彦のWorld Watch】陰謀説のウソは看過できない

陰謀説を否定する根拠はここの部分です。
常識で考えてみてほしい。終戦直後の混乱期ならともかく、21世紀の日本で日本語も満足にしゃべれないCIAオペレーターたちが天下の東京地検特捜部を意のままに動かせるだろうか。
ちょっと、常識ということに焦点をあてると、こう置き換えてもいいかもしれません。
常識で考えて見てほしい。終戦直後の混乱期ならとこかく、21世紀の日本で日本語もまともにしゃべれない中国の工作員が天下の国会議員や自衛隊員幹部から重要な国家機密情報を入手するということができるだろうか。
それ以外の根拠はどこを見ても見あたらないのですが、常識が通るとは限らないのが世間です。それに、日本語を満足に話せなくても通訳がいないわけがなく、しかも、検察の上層部の人たちが英語を理解しないとも思えません。
しかもCIAの日本駐在オペレータが、日本語を満足に話せないアメリカ人と決めつけるのはいかがなものでしょうか。アメリカにも、日本語が流暢な人はいます。

若い頃、日系ハワイ人でハワイで小さな広告代理店を営む人のオフィスに訪ねた時のことです。もちろんこの方は日本語は流暢です。ソファーにかけて、ふっと社長のデスクの向こうの壁を見ると、日本語の立派な感謝状が掲げてありました。正確ではありませんが、警視庁長官からのものだったと記憶しています。

なぜその感謝状を頂かれたのですかと尋ねると、この仕事を始める前は、CIAで働いており、日本に駐在して情報収集、特に1970年前後の学生運動の情報収集にあたっていたというのです。その当時にもらったものだということでした。
その感謝状がなぜこの方に贈られたのかは知りません。本当にCIAで働いていたかどうかもご本人の言葉だけです。しかしそれが嘘なら、感謝状も偽物ということになりますが、まさかそこまで手の込んだことをするメリットがあるのでしょうか。感謝状が本物だとすると、影に隠れて活動していたのではなく、堂々と表舞台で、日本の公的組織と行動をともにして活動していたということになります。それぐらいの連携があっても不思議ではありません。

この産経の記事で、陰謀説を「私設ブログ上の他愛のない知的戯言(ざれごと)」と書かれていますが、それならもっと違う根拠を示したほうがいいですね。いつから影響がなくなったのかも知りたいところです。しょせん「私設ブログ」でしか流れていない陰謀説をわざわざ否定されるとよけいに勘ぐりたくなる、それが人の性というものです。

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