打ち合わせがつづいた一週間でした。セミナーのための資料準備も重なって、ブログもちょっと停滞してしまいました。


さて、昨年10月に発売されたスターバックスの「ダブルショット」が好調だそうです。1本170円のプレミアム価格ですでに50万ケースが売れたとか。
【こうして生まれた ヒット商品の舞台裏】スタバ缶コーヒー 女性も支持

このスターバックスの缶コーヒーは、マーケティングにおけるセグメンテーションやポジショニング、またブランド戦略の格好のケーススタディとなりそうです。
このスターバックスの缶コーヒーですが、実際はサントリーの缶コーヒーで、サントリーがスターバックスとコラボレ−ションを行って進めたマーケティングで、
おそらく、緑茶飲料「伊右衛門」で福寿園とのコラボレーションが成功した体験が生かされ、さらに缶コーヒーのカテゴリーでも採用したものだと思います。

缶コーヒーでトップシェアを握っているのはコカコーラの「ジョージア」ですが、「ジョージア」はトップブランドということもあってターゲットを絞りきれません。チャレンジャーであるサントリーは「BOSS」で矢沢永吉を使って、缶コーヒーのヘビードリンカーであるガテン系のターゲットに照準をあてた差別化を行いマーケティングを成功させましたが、さらに今度は、、コーヒーは好きだけれど、あまり普段は缶コーヒーを飲まない、味を重視している人たちにターゲットを絞り、つまり缶コーヒーのユーザーの空白地帯を狙って、「スターバックス」ブランドにより、また「エスプレッソ」を強調して、マーケティングを展開したということです。それが効を奏したということでしょう。女性ユーザーのウェイトも増えたようですが納得できる結果です。本当にマーケティングの正攻法だと感じます。
「ダブルショット」のホームページを見てみると、ブログパーツがあったので利用させてもらいました。
スターバックス「ダブルショット」

しかし、問題はスターバックスです。サントリーにとってはスターバックスのブランド力を上手に活用し、プレミアム性を打ち出し成功したということでしょうが、長期を考えると、スターバックスにとっては、ブランドがどんどんコモディティ化し、スターバックスのプレミアム性が損なわれる結果となりかねないですね。


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