2009年02月28日
年金運用の損失が急増
報道されているように、独立行政法人「年金積立金管理運用」の年金積立金の資金運用が2008年度で損失が10兆円を超える勢いとなっています。
この天下り団体の運用も、景気がよかった2006年度までは黒字でしたが、2007年度から赤字に転じました。この問題に気がついたのは、大前研一さんの日経BPのコラム「クリスマス商戦後の世界経済 〜 サブプライムの影響は?」からでした。
過去のエントリー
年金の運用が危ない?脅かさないでね大前さん (2007年12月14日)
この赤字は誰が負担するのか(2008年04月15日)
年金積立金運用赤字が急拡大。過去最悪の5.8兆円 (2008年07月04日)
年金運用は、年金積立金管理運用独立行政法人における市場運用、財投債の引受け、財政融資資金への預託という3本立てで行われていますが、平成13年度〜平成19年度で、まだ収益率2.26%、23.1兆円の運用益を保っていますが、このまま行けば、さらに運用益は落ちていきます。
年金積立金管理運用独立行政法人というと聞こえはいいですが、なんのことはない、グリーンピアや年金住宅融資などで年金に多額の穴を開けた人たちが名前を変えて、横滑りしてきた天下り団体です。それがまた資金運用で穴を開け始めているのです。ちょっと信頼性に欠けます。
そこで気がついて欲しいのですが、ついこの前、厚生労働省が、五年ごとに行う公的年金の財政検証に基づく今後百年間の将来試算を発表していました。政府・与党が約束した「百年安心」「現役世代の五割の給付確保」が達成できるとしたものですが、その根拠のなかに年金の運用利回りを4・1%に置いているということです。
官僚らしいというか、楽観的というか、つじつま合わせの作文をやって、根本的な年金制度の見直しの先送りをしようという意図があるのじゃないかと疑ってしまいます。舛添厚生労働相も、弁解ばかりしていないで、もっとしっかり仕事をしてくれなくては困りますね。


