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100年の一度の世界同時不況、しかもその震源地アメリカ。またオバマ大統領が就任した直後に開催されたスーパーボウルでしたが、アメリカンフットボールをよくご存知でない方でも、きっと感動する歴史に残る試合でした。
さて、大統領就任後は、すっかりオバマ大統領の口から”Yes,we can"という言葉が消えましたが、両チームとも、まさに”Yes,we can"そのものを感じさせてくれたように感じます。
第4クオーター、敗戦濃厚という雰囲気のカーディナルスの最後の反撃で、クオーターバックのK・ワーナーから、まるでディフェンスを切り裂くように投げられたボウルをワイドレシーバーL. フィッツジェラルドがキャッチし、そのままゴールまで走りみタッチダウンで逆転。ここで残り2分37秒。誰もがカーディナルスの劇的な逆転勝利、初スーパーボウル制覇を信じたと思います。
しかしゲーム終了35秒前でスティーラーズのクオーターバックB・ ロスリスバーガーがゴールに投げ込んだパスをS. ホームズがラインぎりぎりでキャッチして再逆転というまるでドラマのような展開でゲームが終わります。

どちらのチームも、ひたすら勝利を信じ、最後まで諦めず、競い合ったゲームでしたが、このカーディナルスのクォーターバックはもう37歳。スーパーボウルは3度目の出場で、ラムズにいたときには優勝経験もあり、しかも、フィッツジェラルドとのホットラインで、パスとレシーブそれぞれで、伝説のホットラインであった49ersのモンタナとライスの記録を抜くということをやってのけ、輝かしいスーパースターに思えますが、そうではありません。
一度はNFLから放出され、スーパーマーケットの夜勤をしながら生計を立てていた時期があったり、怪我をして先発クォーターバックの座を奪われるなどの紆余曲折を経てきた人です。
このK・ワーナーのNFLでの人生も”Yes,we can"そのものです。また優勝したスティーラーズの監督はスーパーボウルで優勝した監督としては最年少記録。さまざまな”Yes,we can"の物語のあるゲームでした。
逆境をはねのける不屈の男、カーディナルスQBワーナー [生島 淳]

アメリカの経済危機は深刻で、さらに悪化していく恐れが強いのですが、あのオバマ大統領就任時に集まった人々の熱気、アメリカのスポーツでは最大のイベントであるスーパーボウルで、最後まで勝負を捨てず、逆境をはねのけ、逆転に賭け、ベストを尽くしあった象徴的なゲームは、きっとアメリカの人びとを鼓舞し、元気付け、心にの支えになるものと思います。

そういえば幼かった頃、日本はまだ貧しかったのですが、敗戦で壊滅的な状態のなか、精一杯生き、逞しく立ち直ろうする人びと姿を「日本人、日本人、おまえはぺんぺん草のように・・・」と、荒地で踏みつけられても踏みつけられても育つぺんぺん草に例え、毎日のように語りかけ、勇気付けていたラジオ番組がありました。いまだに脳裏に焼きついています。
日本の心のなかにも、きっとそんな危機や困難をも乗り切るガッツがきっと残っているはずと信じたいものです。


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