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花畑牧場

久しぶりの千歳空港でしたが、相変わらず花畑牧場の生キャラメルを求める人の列ができていました。販売時間を制限して人が並ぶようにしているのかもしれませんが、詳しくは分かりません。。
一階には、花畑牧場生キャラメルカフェとホエー豚亭がオープンしており、また2階ロビーも、花畑牧場の電飾看板、花畑牧場の大きな垂れ幕、クリスマスツリーならぬ生キャラメルのツリーなど花畑牧場一色の感があり、まるで花畑牧場が千歳空港ロビーをジャックしたようで、ちょっとイメージの過剰さを感じてしまいます。

生キャラメルツリーブランドにならないと生き残れないという思いが成功し、見事にブランドとして離陸し、快進撃を続ける花畑牧場ですが、いよいよ、ブランドとして離陸の段階から維持継続、さらに成長と進化の段階に入ってきていると思えます。この切り替え、戦略シフトができるのかが今後の焦点になってくるのではないでしょうか。

当然、さまざまなリスクが発生してきます。下手をすると一過性の流行で終わってしまいかねません。火のついた流行は、いずれ消えていきます。人は飽きやすいのです。商いは飽きないであり、飽きさせない事業づくりができるのかということがあります。また、もうすでにあちこちに違うブランドから生キャラメルが売られていました。今はまだ脅威とはなっていないとしても、そういっライバルからのチャレンジも受けます。他の生キャラメルは試食できたので食べ比べてみたのですが、どちらが美味しいかは微妙です。また手作りを価値として拡大すれば、当然高度な品質管理の手法や体制も求められてきます。

生キャラメルカフェホエー豚亭


ところで一階にできた花畑牧場生キャラメルカフェでもホエー豚亭でも1470円のセットメニューを注文すると、3箱までは並ばずに生キャラメルが買えます。店員さんが、店頭に立って、通行する人たちに説明して誘うのですが、日曜日の帰り客のラッシュアワーにもかかわらず、店内は空席のほうが多いのが気になりました。それに数量が制限されているとはいえ、花畑牧場生キャラメルカフェやホエー豚亭でセットメニューをオーダーすれば、そこのレジですんなり並ばずに生キャラメルを購入できるというのは、2階ロビーの人の列はなになのかという疑問を感じてしまいます。

「声が大きい奴ほど弱いんだ 」という映画アメリカン・ギャングスターでフランクが語る教訓、つまりブランドに置き換えると、過剰な広告、過剰なブランドの訴求は、商品の弱点を隠そうとしているのだという教訓、また船場吉兆の創業者の湯木貞一さんが残した「料理屋と屏風は広げすぎると倒れる」という格言とかのなかにも真実はあり、ちょっと拡大を急ぎすているのではないか、それでは手作り感を失ってしまうのではないか危うさを感じてしまいました。危惧で終わればいいのですが。
声の大きい奴ほど弱いんだ(過去記事)


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